所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第36号

第24巻第36号[宮崎県36週(9/6〜9/12) 全国第35週(8/30〜9/5)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第35週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が202例あり、2021年の累積報告数は5,080例となった。
  • 梅毒(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所からあった。2021年第36週時点での累計報告数が60例となり、1999年以降最も多くなった前年(40例)を大幅に超える報告数となっている。
    性別は男性が37例、女性が23例で、年齢群別では、20歳代及び40歳代がそれぞれ全体の約3割を占めている。また、保健所別では宮崎市保健所管内からの報告が最も多く、42例となっている。
全数報告の感染症(36週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(36週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第36週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は521人(定点当たり14.5)で、前週比91%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎とヘルパンギーナで、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病

報告数は130人(3.6)で、前週比91%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約2.8倍であった。延岡(13.3)、日向(9.8)、高鍋(7.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約9割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は129人(3.6)で、前週比110%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.8)の約2.0倍であった。延岡(22.5)、日向(5.3)、中央(5.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年9月13日までに検出)

細菌

ウイルス

報告なし。

全国2021年第35週の発生動向

全数報告の感染症

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は手足口病と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

RSウイルス感染症の報告数は5,899人(1.9)で前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約1.2倍であった。鳥取県(13.0)、新潟県(10.8)、福島県(7.8)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

手足口病の報告数は1,836人(0.6)で前週比121%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.3倍であった。熊本県(6.5)、岩手県(4.3)、宮崎県、鹿児島県(4.0)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年8月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は38人(2.9)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。また、昨年8月(2.9)と同率であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数14人(1.1)で、前月の約0.8倍、昨年8月の0.7倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性3人・女性11人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数18人(1.4)で、前月の1.8倍、昨年8月の1.5倍であった。(男性6人、女性12人)
  • 尖圭コンジローマ:報告なし。
  • 淋菌感染症:報告数6人(0.46)で前月の約0.9倍、昨年8月の1.5倍であった。(男性6人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,693人(4.8)で、前月比95%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,560人(2.6)で前月比95%、性器ヘルペスウイルス感染症751人(0.76)で前月比99%、尖圭コンジローマ494人(0.50)で前月比104%、淋菌感染症888人(0.9)で前月比88%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は10人(1.4)で、前月比42%と減少した。また、昨年8月(2.9)の50%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数9人(1.3)で、前月の約0.4倍、昨年8月の約半数であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告数1人(0.14)であった。(前月及び昨年8月報告なし)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,336(2.8)で、前月比105%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,238人(2.6)で前月比105%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症80人(0.17)で前月比106%、薬剤耐性緑膿菌感染症18人(0.04)で前月比133%であった。

PDFファイルダウンロード


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930