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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第38号

第24巻第38号[宮崎県38週(9/20〜9/26) 全国第37週(9/13〜9/19)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第38週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が46例あり、2021年の累積報告数は5,235例となった。
  • 手足口病(定点把握対象疾患):第38週(9/20〜9/26)の県内定点当たり報告数が5.1となり、今年初めて流行警報レベル開始基準値(5.0)を超えた。2018年と2019年は第17週時点での報告となっており、2021年は例年より遅い時期での基準値超えとなった(2020年該当週なし)。詳細後述。
全数報告の感染症(38週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:水痘(入院例)1例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(38週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第38週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は460人(定点当たり13.0)で、前週比103%とほぼ横ばいであった(祝祭日の休診含む)。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘及び手足口病で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【手足口病

報告数は183人(5.1)で、前週比135%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約4.7倍であった。高鍋(14.0)、日向(9.3)、延岡(8.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約9割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は66人(1.8)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約1.5倍であった。延岡(6.5)、日向(5.5)、中央(2.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年9月27日までに検出)

細菌

ウイルス

全国2021年第37週の発生動向

全数報告の感染症

※新型コロナウイルス感染症の全国の報告数について、現在、発生届の報告を新システム(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム(HER-SYS))へ移行中のため、移行が終了するまで掲載を控えさせていただきます。

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は水痘と手足口病で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

RSウイルス感染症の報告数は3,487人(1.1)で前週比76%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約0.6倍であった。鳥取県(6.2)、長野県(5.4)、福島県(4.4)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約7割を占めた。

手足口病の報告数は2,514人(0.8)で前週比119%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約0.5倍であった。熊本県(6.1)、福岡県(5.8)、鹿児島県(4.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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