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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第44号

第24巻第44号[宮崎県44週(11/1〜11/7) 全国第43週(10/25〜10/31)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第44週の発生動向

全数報告の感染症(44週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:報告なし。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:つつが虫病3例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、梅毒2例、破傷風1例。


全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第44週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は594人(定点当たり17.1)で、前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は水痘で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は140人(3.9)で、前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.0)の約0.6倍であった。都城(6.7)、日向(5.8)、日南(5.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

【手足口病】

報告数は327人(9.1)で、前週比105%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.5)の約6.1倍であった。中央(19.0)、小林(16.0)、宮崎市(14.1)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年11月8日までに検出)

細菌

○0〜4歳の乳幼児及び5〜9歳の児童から腸管出血性大腸菌(EHEC O111:HNM VT1,2)が検出された。腸管出血性大腸菌による感染症は夏季に増加する傾向にあるが、例年秋から冬にかけても発生しており今後も注意が必要である。

ウイルス

全国2021年第43週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比103%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とヘルパンギーナであった。

感染性胃腸炎の報告数は8,215人(2.6)で前週比117%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.5)の約0.8倍であった。大分県(5.1)、島根県、熊本県(5.0)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

手足口病の報告数は4,790人(1.5)で前週比94%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約1.4倍であった。佐賀県(8.9)、宮崎県(8.6)、長崎県(6.8)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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