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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第48号

第24巻第48号[宮崎県48週(11/29〜12/5) 全国第47週(11/22〜11/28)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第48週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が2例あり、2021年の累積報告数は5,264例となった。
全数報告の感染症(48週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病3例。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、梅毒3例、破傷風1例。


新型インフルエンザ等感染症(48週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第48週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は496人(定点当たり14.6)で、前週比99%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は75人(2.1)で、前週比179%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約0.8倍であった。日南(20.7)、中央(1.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【手足口病】

報告数は125人(3.5)で、前週比72%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.3)の約2.7倍であった。都城(7.7)、日南(6.0)、小林(4.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から2歳が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年12月6日までに検出)

細菌

成人2名から腸管出血性大腸菌(EHEC)が検出された。EHECはベロ毒素を有する大腸菌で、下痢、腹痛、血便などを引き起こし、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などを合併した場合には死に至ることもある。一方で、無症状や軽い下痢ですむ場合もあり症状は多様である。EHEC感染症は夏季の発生が多いが、例年、冬季にも散発的に発生する事から年間を通して注意が必要である。

ウイルス

なし。

全国2021年第47週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱と水痘で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病及びヘルパンギーナであった。

感染性胃腸炎の報告数は12,799人(4.1)で前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.7)の約0.6倍であった。福岡県(7.6)、埼玉県(7.0)、熊本県(6.5)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は4,446人(1.4)で前週比83%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.75)の約1.9倍であった。鹿児島県(6.3)、香川県(6.1)、佐賀県(5.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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