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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第49号

第24巻第49号[宮崎県49週(12/6〜12/12) 全国第48週(11/29〜12/5)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第49週の発生動向

全数報告の感染症(49週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:つつが虫病13例、E型肝炎1例、レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:報告なし。


全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第49週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は643人(定点当たり18.8)で、前週比129%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患はヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】

報告数は158人(4.4)で、前週比211%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.7)の約1.6倍であった。日南(42.7)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【手足口病】

報告数は124人(3.4)で、前週比99%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(1.2)の約2.8倍であった。都城(9.2)、小林(5.7)、高鍋(3.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2021年第48週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比115%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

感染性胃腸炎の報告数は16,530人(5.2)で前週比129%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(7.7)の約0.7倍であった。埼玉県(9.1)、長崎県(9.0)、福岡県(8.7)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は3,860人(1.2)で前週比87%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.69)の約1.8倍であった。鹿児島県(6.4)、香川県(4.9)、島根県(3.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年11月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は47人(3.6)で、前月比138%と増加した。また、昨年11月(3.8)とほぼ同率であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数24人(1.9)で、前月の約1.3倍、昨年11月の約0.9倍であった。
    20歳代が全体の約7割を占めた。(男性12人・女性12人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数11人(0.85)で、前月と同率、昨年11月の約0.9倍であった。(男性2人・女性9人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月の約0.3倍、昨年11月の0.5倍であった。(女性1人)
  • 淋菌感染症:報告数11人(0.85)で前月の約5.5倍、昨年11月の約1.4倍であった。(男性7人・女性4人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,694人(4.8)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,491人(2.5)で前月比97%、性器ヘルペスウイルス感染症819人(0.83)で前月比105%、尖圭コンジローマ479人(0.49)で前月比96%、淋菌感染症905人(0.92)で前月比98%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は21人(3.0)で、前月比124%と増加した。また、昨年11月(2.6)の117%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数21人(3.0)で、前月の約1.3倍、昨年11月の約1.2倍であった。60歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,249人(2.6)で、前月比97%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,166人(2.4)で前月比97%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症68人(0.14)で前月比108%、薬剤耐性緑膿菌感染症15人(0.03)で前月比75%であった。

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