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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2021年第50号

※次回の感染症週報は、年末年始のため令和4年1月7日更新となります。

第24巻第50号[宮崎県50週(12/13〜12/19) 全国第49週(12/6〜12/12)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第50週の発生動向

トピックス
  • 梅毒(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所からあった。2021年第50週時点での累計報告数が81例となり、1999年以降最も多くなった前年(40例)の2倍を超える報告数となっている。
    性別は男性が47例、女性が34例で、年齢群別では、20歳代及び40歳代がそれぞれ全体の約3割を占めている。また、保健所別では宮崎市保健所管内からの報告が最も多く、59例となっている。
全数報告の感染症(50週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:つつが虫病9例。
  • 5類感染症:アメーバ赤痢1例、梅毒2例。


全数把握対象疾患累積報告数(2021年第1週〜第50週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は666人(定点当たり18.9)で、前週比100%と横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は感染性胃腸炎と水痘で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は297人(8.3)で、前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(12.8)の約0.6倍であった。小林(22.3)、宮崎市(10.1)、日向(8.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報報告数は89人(2.5)で、前週比72%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約2.2倍であった。小林(6.7)、都城(4.8)、高鍋(3.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和3年12月20日までに検出)

細菌

○0〜4歳の乳幼児から腸管出血性大腸菌(EHEC O26:H11 VT1)が検出された。腸管出血性大腸菌は経口感染し、少ない菌量でも家族や保育園等の集団で感染が広がることがあるため、食材の加熱、調理器具の消毒、手洗い等を徹底する必要がある。

ウイルス

全国2021年第49週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比116%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘とヘルパンギーナであった。

感染性胃腸炎の報告数は20,947人(6.7)で前週比127%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(8.8)の約0.8倍であった。長崎県(13.5)、埼玉県(11.2)、兵庫県、大阪府(10.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

手足口病の報告数は3,583人(1.1)で前週比93%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.62)の約1.8倍であった。鹿児島県(6.3)、香川県(5.7)、島根県(4.2)からの報告が多く、年齢群別では1歳から2歳が全体の約7割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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