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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第2号

第25巻第2号 [宮崎県第2週 (1/9〜1/15) 全国第1週(1/2〜1/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第2週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が14,563例あり、先週(20,608例)の約0.7倍であった。2023年の累積報告数は35,171例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(2週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核7例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒1例、百日咳1例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第2週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,286人(定点当たり26.7)で、前週(年始含む)比139%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は948人(16.6)で、前週比134%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(23.3)の約0.7倍であった。延岡(22.4)、日向(22.2)、宮崎市(18.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は286人(7.9)で、前週比163%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.1)の約0.9倍であった。中央(19.0)、宮崎市(11.9)、小林(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2023年第1週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週(年末年始含む)比126%と増加した(年始含む)。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと水痘で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナであった。

インフルエンザの報告数は23,139人(4.7)で前週比231%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(12.2)の約0.4倍であった。沖縄県(17.8)、宮崎県(12.4)、佐賀県(10.1)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約半数を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は10,915人(3.5)で前週比86%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.7)の約0.7倍であった。香川県(7.5)、大分県(5.7)、埼玉県、広島県(5.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2022年12月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は36人(2.8)で、前月比82%と減少した。また、昨年12月(3.8)の約0.7倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数18人(1.4)で、前月及び昨年12月の約0.7倍であった。
    20歳代が全体の約6割を占めた。(男性6人・女性12人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数7人(0.54)で、前月の1.8倍、昨年12月の約0.9倍であった。(女性7人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数4人(0.31)で、前月の4.0倍、昨年12月の2.0倍であった。(男性1人・女性3人)
  • 淋菌感染症:報告数7人(0.54)で、前月の約0.6倍、昨年12月の0.5倍であった。(男性5人・女性2人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,235人(4.3)で、前月比90%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,334人(2.4)で前月比89%、性器ヘルペスウイルス感染症663人(0.68)で前月比96%、尖圭コンジローマ483人(0.49)で前月比83%、淋菌感染症755人(0.77)で前月比91%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は23人(3.3)で、前月比128%と増加した。また、昨年12月(2.3)の約1.4倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数23人(3.3)で、前月の約1.3倍、昨年12月の約1.4倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,298人(2.7)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,210人(2.5)で前月比99%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症82人(0.17)で前月比90%、薬剤耐性緑膿菌感染症6人(0.01)で前月比50%であった。

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