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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第3号

第25巻第3号 [宮崎県第3週 (1/16〜1/22) 全国第2週(1/9〜1/15)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第3週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が7,574例あり、先週(14,563例)の約0.5倍であった。2023年の累積報告数は42,745例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(3週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:梅毒2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第3週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,470人(定点当たり31.7)で、前週比117%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は特になかった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は985人(17.6)で、前週比106%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(28.8)の約0.6倍であった。延岡(28.3)、宮崎市(24.1)、都城(15.6)保健所からの報告が多く、年齢群別は10歳未満が全体の約6割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は409人(11.7)で、前週比144%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.8)の約1.1倍であった。小林(17.0)、宮崎市(15.3)、高鍋(15.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和5年1月23日までに検出)

細菌

○5名から腸管病原性大腸菌(EPEC)が分離された。EPECの判定基準はeae(インチミン遺伝子)陽性の大腸菌で、ST/LT/VTを持たない大腸菌とされる。EPECは細胞に強固に接着することで小腸の微絨毛などを破壊して下痢を引き起こす。EPEC感染症は、乳幼児においては、しばしば重症化しコレラ様の脱水症状が見られることもある。また、食中毒の起因菌となる場合もあり、注意する必要がある。

ウイルス

なし

全国2023年第2週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週(年始含む)比153%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、感染性胃腸炎及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は水痘と手足口病であった。

インフルエンザの報告数は36,388人(7.4)で前週比156%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(16.8)の約0.4倍であった。沖縄県(33.2)、福岡県(17.0)、宮崎県(16.6)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約6割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は18,155人(5.8)で前週比165%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.9)の約1.2倍であった。香川県(10.6)、埼玉県(9.2)、千葉県(8.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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