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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第5号

第25巻第5号 [宮崎県第5週 (1/30〜2/5) 全国第4週(1/23〜1/29)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第5週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が2,915例あり、先週(4,107例)の約0.7倍であった。2023年の累積報告数は49,767例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
  • インフルエンザ(定点把握対象の疾患)
    延岡保健所管内のインフルエンザの定点当たり報告数が36.7と流行警報レベル開始基準値である「30」を超えた。宮崎県全体の定点当たりの報告数は22.3となったが、依然流行注意報レベル基準値である「10」を超えているため、今後の動向に注意が必要である。詳細後述。
全数報告の感染症(5週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症1例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:急性弛緩性麻痺1例、侵襲性肺炎菌感染症1例、梅毒2例、百日咳1例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第5週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,826人(定点当たり38.4)で、前週比123%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は1,273人(22.3)で、前週比136%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(24.6)の約0.9倍であった。延岡(36.7)、都城(26.2)、日向(24.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から9歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は488人(13.6)で、前週比111%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.7)の約1.3倍であった。高千穂(27.0)、都城(22.5)、小林(17.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

○無菌性髄膜炎:高鍋保健所より1例報告があり、年齢は10歳代であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和5年2月6日までに検出)

細菌

なし

ウイルス

○インフルエンザと診断された2名からインフルエンザウイルスが分離された。(当県における分離は2020年3月以降初)2023年1月25日現在における全国のインフルエンザウイルス(2022/23シーズン)分離・検出報告数は、AH3亜型が164株、AH1pdm09が9株、B型が2株(ともにビクトリア系統)検出されている。

全国2023年第4週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比102%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はヘルパンギーナと流行性耳下腺炎であった。

インフルエンザの報告数は51,219人(10.4)で前週比108%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(24.1)の約0.4倍であった。沖縄県(41.2)、福井県(25.4)、大阪府(24.3)からの報告が多く、年齢群別では5歳から9歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は23,230人(7.4)で前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(5.7)の約1.3倍であった。宮崎県(12.2)、石川県(12.0)、香川県(11.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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