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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第6号

第25巻第6号 [宮崎県第6週 (2/6〜2/12) 全国第5週(1/30〜2/5)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第6週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,877例あり、先週(2,915例)の約0.6倍であった。2023年の累積報告数は51,644例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。
全数報告の感染症(6週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、梅毒2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第6週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,903人(定点当たり38.8)で、前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患は咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とヘルパンギーナであった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】

報告数は1,349人(23.3)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(19.2)の約1.2倍であった。延岡(59.3)、日向(26.7)、都城(25.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から9歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は500人(13.9)で、前週比102%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(9.9)の約1.4倍であった。都城(22.2)、小林(17.7)、宮崎市(14.9)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2023年第5週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比115%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は手足口病であった。

インフルエンザの報告数は62,583人(12.7)で前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(21.3)の約0.6倍であった。沖縄県(47.2)、福井県(35.5)、大阪府(29.9)からの報告が多く、年齢群別では5歳から9歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は24,866人(7.9)で前週比107%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.4)の約1.5倍であった。香川県(15.3)、大分県(13.7)、宮崎県(13.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2023年1月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は24人(1.9)で、前月比67%と減少した。また、昨年1月(2.5)の約0.7倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数15人(1.2)で、前月及び昨年1月の約0.8倍であった。
    20歳代が全体の約7割を占めた。(男性4人・女性11人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数3人(0.23)で、前月の0.4倍、昨年1月の約0.8倍であった。(女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月の約0.3倍であった。(男性1人、昨年報告なし)
  • 淋菌感染症:報告数5人(0.38)で、前月の約0.7倍、昨年1月の0.5倍であった。(男性5人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,493人(4.6)で、前月比106%と増加した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,456人(2.5)で前月比106%、性器ヘルペスウイルス感染症694人(0.71)で前月比104%、尖圭コンジローマ500人(0.51)で前月比104%、淋菌感染症843人(0.86)で前月比112%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は23人(3.3)で、前月比100%と同率であった。また、昨年1月(3.9)の約0.9倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数23人(3.3)で、前月と同率、昨年1月の約0.9倍であった。70歳以上が全体の約7割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,537人(3.2)で、前月比118%と増加した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,457人(3.1)で前月比120%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症71人(0.15)で前月比88%、薬剤耐性緑膿菌感染症9人(0.02)で前月比200%であった。

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