• 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が716例あり、先週(657例)の約1.1倍であった。2023年の累積報告数は54,043例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。

• 1類感染症：報告なし。
• 2類感染症：結核2例。
• 3類感染症：報告なし。
• 4類感染症：つつが虫病1例、ウイルス性肝炎1例。
• 5類感染症：梅毒7例。
  

( 　 )内は今週届出分、再掲

・定点医療機関からの報告総数は979人(定点当たり22.9)で、前週比86％と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はＲＳウイルス感染症と咽頭結膜熱で、減少した主な疾患はインフルエンザとＡ群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

【インフルエンザ】

報告数は511人(8.8)で、前週比73％と減少した。例年同時期の定点当たり平均値＊(6.2)の約1.4倍であった。日向(17.8)、延岡(15.4)、都城(13.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から9歳が全体の約4割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は379人(10.5)で、前週比87％と減少した。例年同時期の定点当たり平均値＊(8.8)の約1.2倍であった。小林(17.7)、中央(14.0)、都城(13.2)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約4割を占めた。

＊過去5年間の当該週、前週、後週（計15週）の平均

○細菌性髄膜炎：延岡保健所より1例報告があり、年齢は0〜4歳であった。

○海外渡航歴のある30代の女性からSalmonella Typhi (O9:ｄ:-)が分離された。腸チフスは、チフス菌（Salmonella Typhi ）による全身性疾患で、通常のサルモネラ感染症と異なり、発熱、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、便秘、脾腫、比較的徐脈などの症状を呈し、全数報告対象（3類感染症）となっている。チフス菌は、患者の糞便や尿で汚染された食品、水が感染源となり経口的に感染する。腸チフスの流行地域（東南・南アジア地域）に渡航する方は、予防として十分に加熱された飲食物の摂取や徹底した手洗い（食事前やトイレ後）を心がける必要がある。

○発熱、発疹の症状のある幼児１名から、ヒトパレコウイルス１型（HPeV-1)が検出された。HPeVは小児では比較的軽症の胃腸炎や上気道炎の原因となり、乳児では重症例の報告がある。HPeV感染症に対する予防としては、マスク着用や手洗いを中心とした衛生行動の徹底が必要である。
○インフルエンザと診断された４名からインフルエンザウイルスAH3が分離された。2023年3月8日現在における全国のインフルエンザウイルス（2022／2023シーズン)分離・検出報告数は、AH3亜型が818株、AH1pdm09が23株、B型8株（ビクトリア系統）検出されている。

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比88％と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患は感染性胃腸炎、水痘及び手足口病であった。

インフルエンザの報告数は55,873人(11.3)で前週比90％と減少した。例年同時期の定点当たり平均値＊(7.7)の約1.5倍であった。石川県(48.2)、岩手県(41.4)、福井県(33.2)からの報告が多く、年齢群別では5歳から9歳が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は19,528人(6.2)で前週比85％と減少した。例年同時期の定点当たり平均値＊(4.4)の約1.4倍であった。愛媛県(13.9)、富山県(12.6)、大分県(12.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

＊ 過去5年間の当該週、前週、後週（計15 週）の平均値

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宮崎県感染症週報2023年9号（PDFファイル / 575KB）

宮崎県内の患者発生状況（定点把握対象疾患（週報）（PDFファイル / 220KB）

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