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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第17,18号

第25巻第17号 [宮崎県第17週 (4/24〜4/30) 全国第16週(4/17〜4/23)]
第25巻第18号 [宮崎県第18週 (5/1〜5/7)  全国第17週(4/24〜4/30)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第17週、第18週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告は780例(第17週:373例、第18週:407例であった。2023年の累積報告数は57,256例となった。※詳細は宮崎県新型コロナウイルス感染症特設サイトを御覧ください。なお、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、次週より「定点把握の対象となる5類感染症」の欄に、当感染症の発生状況を追加して掲載します。
全数報告の感染症(18週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症2例。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、後天性免疫不全症候群1例、梅毒7例、播種性クリプトコックス症1例、百日咳1例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第17週)

(   )内は今週届出分、再掲

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第18週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

第17週

・定点医療機関からの報告総数は730人(定点当たり20.3)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

第18週

・定点医療機関からの報告総数は569人(定点当たり15.3)で、前週比75%と減少した(祝祭日の休診含む)。なお、前週に比べ増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は218人(6.1)で、前週比59%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.8)の約1.1倍であった。都城(11.7)、小林(9.7)、中央(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約6割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は88人(2.4)で、前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.30)の約8.1倍であった。延岡(4.8)、宮崎市(4.3)、高鍋(2.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約9割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和5年5月8日までに検出)

細菌

なし

ウイルス

○肺炎、下気道炎の症状のある乳幼児1名から、パラインフルエンザ3型(HPIV3)が検出された。パラインフルエンザウイルスには4つの血清型があり, 流行には季節性がみられる。1型は初夏から秋口, 2型と4型は秋から冬, 3型は春から夏に多く流行が認められる。HPIV3は伝播力が強く,小児科病棟などでの流行も報告されているため注意が必要である。
○インフルエンザと診断された3名からインフルエンザウイルスAH3が分離された。当所におけるインフルエンザウイルス(2022/2023シーズン)分離・検出報告数は、2023年5月9日現在AH3型が28株、B型2株(ビクトリア系統)となっている。

全国2023年第16週、第17週の発生動向

全数報告の感染症
第16週

第17週

定点把握の対象となる5類感染症
第16週

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比121%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は流行性耳下腺炎であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

第17週

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比98%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はインフルエンザであった。

RSウイルス感染症の報告数は3,384人(1.1)で前週比96%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.42)の約2.6倍であった。和歌山県(3.8)、大阪府(3.2)、福井県(3.0)からの報告が多く、年齢群別では3歳以下が全体の約9割を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は1,020人(0.33)で前週比118%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.03)の約9.5倍であった、佐賀県(3.5)、長崎県(3.3)、宮崎県(2.8)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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