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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第21号

第25巻第21号 [宮崎県第21週 (5/22〜5/28) 全国第20週(5/15〜5/21)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第21週の発生動向

トピックス
  • ヘルパンギーナ(定点把握対象疾患):第21週(5/22〜5/28)の定点当たりの報告数が8.9となり、今年初めて流行警報レベル開始基準値(6)を超えた。過去に流行警報レベル開始基準値を超えた2017年(第30週)、2016年(第28週)と比較して早い時期での基準値超えとなっている(2018年から2022年は該当週なし)。詳細後述。
全数報告の感染症(21週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:日本紅斑熱1例。
  • 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例、侵襲性肺炎球菌感染症2例、梅毒5例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年第1週〜第21週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は1,422人(定点当たり33.6)で、前週比123%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、手足口病及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は192人(3.3)で、前週比143%と増加した。高千穂(24.0)、日向(4.0)、小林(3.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】

報告数は410人(7.1)で、前週比156%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.19)の約36.4倍であった。小林(24.0)、都城(18.9)、日南(7.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約8割を占めた。

【ヘルパンギーナ】

報告数は321人(8.9)で、前週比189%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.77)の約11.6倍であった。中央(16.0)、宮崎市(15.7)、延岡(8.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

全国2023年第20週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比130%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は伝染性紅斑であった。

インフルエンザの報告数は9,275人(1.9)で前週比139%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.22)の約8.4倍であった。新潟県(5.9)、山形県(5.6)、群馬県(4.5)、宮崎県(4.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

ヘルパンギーナの報告数は2,276人(0.73)で前週比221%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.08)の約9.1倍であった。佐賀県(5.5)、宮崎県(4.7)、長崎県(2.6)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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