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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第30号

第25巻第30号 [宮崎県第30週 (7/24〜7/30) 全国第29週(7/17〜7/23)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第30週の発生動向

全数報告の感染症(30週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核3例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:梅毒4例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年 第1週〜第30週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は2,662人(定点当たり52.3)で、前週比108%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザと咽頭結膜熱であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は1,578人(27.2)で、前週比111%と増加した。延岡(46.4)、高千穂(37.5)、都城(30.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】

報告数は513人(8.8)で、前週比89%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.07)の約135.4倍であった。日南(14.8)、宮崎市(12.1)、都城(11.6)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【RSウイルス感染症】

報告数は133人(3.7)で、前週比129%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約2.2倍であった。都城(5.3)、日南(4.7)、宮崎市(4.1)保健所からの報告が多く、年齢群別は2歳以下が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和5年7月31日までに検出)

細菌

なし

ウイルス

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

XBB系統は第30週で約95%を占め、XBB.1.9系統とXBB.1.16系統がそれぞれ約33%を占めた。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2023年第29週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比96%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症と水痘で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎であった。

インフルエンザの報告数は7,847人(1.6)で前週比90%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.05)の約29.1倍であった。鹿児島県(18.7)、宮崎県(9.98)、熊本県(7.5)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は68,601人(13.9)で前週比126%と増加した。佐賀県(27.4)、宮崎県(24.5)、長崎県(22.9)からの報告が多く、年齢群別では20歳未満が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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