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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第31号

第25巻第31号 [宮崎県第31週 (7/31〜8/6) 全国第30週(7/24〜7/30)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第31週の発生動向

トピックス
  • 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
    (全数報告の感染症)の報告が宮崎市、日南保健所管内からあった。患者は60歳代の男性と、80歳代の
    女性で、1例にダニの刺し口があった。県内での報告は、累計109例となった。

全数報告の感染症(31週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核2例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群2例、日本紅斑熱2例。
  • 5類感染症:梅毒2例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年 第1週〜第31週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は2,476人(定点当たり49.3)で、前週比94%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は手足口病で、減少した主な疾患はインフルエンザ、RSウイルス感染症及びA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は1,499人(25.8)で、前週比95%とほぼ横ばいであった。延岡(46.1)、中央(28.0)、高鍋(26.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】

報告数は420人(7.2)で、前週比82%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.06)の約123.4倍であった。日南(22.2)、宮崎市(9.2)、都城(8.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【手足口病】

報告数は158人(4.4)で、前週比149%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.7)の約2.6倍であった。延岡(16.5)、中央(15.0)、日向(9.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

その他のXBB系統を含むXBB系統は第31週で約97%を占め、XBB.1.16系統が約38%、XBB.1.9系統が約31%を占めた。
「X」で始まる名前は遺伝子組換えで発生した系統に付けられる。
XBBはBJ.1(BA.2.10.1系統)/BM.1.1.1(BA.2.75.3系統)の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。

全国2023年第30週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比106%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症であった。

インフルエンザの報告数は8,088人(1.6)で前週比103%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.05)の約30.8倍であった。鹿児島県(12.7)、熊本県(8.8)、宮崎県(8.8)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。

新型コロナウイルス感染症の報告数は78,502人(15.9)で前週比114%と増加した。佐賀県(31.8)、長崎県(30.3)、宮崎県(27.2)からの報告が多く、年齢群別では20歳未満が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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