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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報25号

腸管出血性大腸菌感染症(O157など)に注意しましょう。(6月21日〜6月27日)

腸管出血性大腸菌感染症は昨年に比べ報告数が多く、4週続けて報告されています。全国的にも報告数が多く、過去5年の同時期と比べ最も多くなっています。

人や家畜の腸の中には多くの種類の大腸菌がいますが、このうちベロ毒素を作る菌が原因でおこる病気が腸管出血性大腸菌感染症です。感染すると症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などをひきおこしたり、小さなこどもや高齢者では重症化することもあります。この菌は感染力が強く、少ない菌でも感染しますが、加熱や消毒薬により死滅するので十分に予防することができます。

感染経路は、食品などを介する「食中毒」と、人から人へと感染する「感染症」に分かれます。感染予防の基本は手洗いです。トイレの後、調理・食事前には石けんと流水で十分に手を洗いましょう。調理の時にはこまめに手を洗い、生肉を扱った手は他の食材や器具に触る前に石けんで十分に手を洗います。また、生野菜はよく洗い、肉の生食は避け十分に加熱し、肉を焼くときの取り箸は専用にしましょう。加熱の目安は食材の中心を75度で1分以上です。


宮崎県衛生環境研究所
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