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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報36号

RSウイルス感染症と溶レン菌感染症(A群溶血性レンサ球菌感染症)が増えています。(9月6日〜9月12日)

朝、晩すずしくなってきました。RSウイルス感染症とA群溶血性レンサ球菌感染症の報告が増えてきました。

RSウイルス感染症は、ウイルスによっておこる急性呼吸器感染症で冬に流行し、4〜5日の潜伏期間後、鼻水、咳、38〜39度の発熱など風邪の症状が現れ、通常1〜2週間で治ります。1歳未満の乳児がかかりやすく、特に6ヵ月未満の小さなこどもは、急激に悪化し、重症化(気管支炎や肺炎)することもあります。痰が詰まったような咳やゼーゼーとのどが鳴るなどの症状がみられたら早めに医療機関を受診しましょう。

溶レン菌感染症は夏季を除き1年を通して流行し大人も感染します。症状は突然の発熱、全身倦怠感、のどの痛みによって発症し、へんとう腺が腫れ、嘔吐やお腹が痛くなったりすることもあります。

溶レン菌感染そのものは、抗生物質を2〜3日飲めば治まりますが、急性腎炎、リウマチ熱、血管性紫斑病などの合併症を防ぐために、症状が改善しても勝手に薬を中断せず、指示された期間(10〜14日間)薬を飲むことが大切です。喉の痛みが強いときには、軟らかく薄味で刺激の少ない食事にし、水分補給を心がけましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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