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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報20号

髄膜炎菌性髄膜炎について(5月16日〜5月22日)

髄膜炎菌性髄膜炎の報告がありました。この病気は髄膜炎菌によるもので、感染者の咳やくしゃみのしぶきに含まれる菌を吸い込むことによって感染します。2〜4 日の潜伏期間を経て、発熱、頭痛、けいれん、意識障害などの症状が出現します。感染しても全員が発症するわけではなく、多くは直ちに消失、または健康保菌者となりますが、一部劇症型ではショック、多臓器不全に注意が必要とされています。世界各地に広く分布(熱帯・亜熱帯地方で多発)しており、近年、日本での発生はまれとされています。

感染を予防するためは、咳エチケットを心がけましょう。咳、くしゃみの症状がある時はマスクを着用する。また、咳、くしゃみをする時はティッシュなどで口や鼻を覆い、周りの人から顔をそむけるようにしましょう。帰宅後、トイレの後、食事の前、咳エチケットで使用したティッシュなどを捨てた後などには、石けんで手を洗いましょう。

治療は抗菌薬の服用を行います。服薬期間は医師の指示に従い、安静につとめましょう。患者と寝食を共にするといった密に接触した場合は、抗菌薬の予防内服を考慮します。適切に治療を受ければ感染源とはなりません。


宮崎県衛生環境研究所
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