マイコプラズマ肺炎に注意しましょう。(9月5日〜9月11日)
マイコプラズマ肺炎の報告が今年は多くなっています。全国でも例年より多い状態が続いています。
この肺炎は、マイコプラズマという微生物によって引き起こされ、乳幼児や若い成人がかかります。1年中みられますが、秋の終わりから冬にかけてやや多くなります。菌が体にはいってから症状が出るまでの潜伏期間は2〜3週間です。
激しい咳が特徴で痰は少なく、発熱、体のだるさがみられ、熱や他の症状がおさまっても咳は3〜4週間続くことがあります。また中耳炎や発疹などのさまざまな合併症を生じることもあります。熱があり、激しいせきが出はじめた場合は早めに受診しましょう。呼吸が苦しそうなときにもすぐに受診しましょう。治療はマイコプラズマに効く抗生物質を使用します。
マイコプラズマの患者さんの咳やくしゃみなどの飛沫によって感染(飛沫感染)するので、かかった方はマスクをするなど咳エチケットを心がけましょう。また常日頃から手洗いやうがいを心がけることで予防に努めましょう。
今週はRSウイルス感染症の報告は減少しましたが、例年より患者数が多い状態です。これから寒くなる時期ですので、引き続き注意が必要です。