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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報39号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に注意しましょう。(9月26日〜10月2日)

この病気はウイルスや細菌などに感染することによっておこる急性の胃腸炎で、嘔吐と下痢が主な症状ですが、熱が出たり、お腹が痛くなることもあります。

一年を通じて患者さんが発生しますが、特に冬場に多くなり、そのほとんどがウイルスを原因とします。患者さんの吐物や便にはたくさんのウイルスが含まれていて、それらが人の手などを介して、口に入ったときに感染する可能性があります(経口感染)。

ウイルスを原因とする嘔吐下痢症への特別な治療法はなく、つらい症状を軽減するための処置(対症療法)が行われます。乳幼児や高齢者では嘔吐や下痢によって脱水症状を起こすことがありますので注意しましょう。特に乳児の場合には病気の進行が急速なこともあるので、発熱、下痢、嘔吐などの症状があらわれたときには、早めに医療機関を受診しましょう。

特別な治療法はないので予防が肝心となります。最も大切なのは手洗いで、おむつ交換やトイレの後、調理や食事の前には流水と石けんで手を洗いましょう。タオル等から感染が広がることもあります。タオルの共有は止め、使い捨てのペーパータオルなどを利用しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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