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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報43号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に気をつけましょう。(10月24日〜10月30日)

今シーズン初めて、県内の保育所でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が確認されました。

ノロウイルスは感染力が非常に強く、ごく少量のウイルスでも口から体内に入ることで感染し、特に乳幼児や高齢者は、症状が重くなることがあります。家庭や保育所、高齢者のための施設で患者さんが発生した場合は、周囲の人への感染を防ぐことが大切です。

感染の予防は流水と石けんによる手洗いが最も重要です。おむつ交換やトイレの後、調理や食事の前には石けんで手を洗いましょう。タオル等から感染が広がることもあるので、タオルの共有はやめましょう。また、水道の蛇口は洗う前の手で触れているので手と一緒に洗うかペーパータオルを利用して締めると、手の再汚染を防ぐことができます。

便や嘔吐物で汚染されたものの消毒は、塩素系消毒剤や加熱が有効です。また嘔吐物の処理は手袋をして行いましょう。塩素系消毒剤は家庭用の塩素系漂白剤を使用すると便利です。消毒液の作り方は、5%の塩素系漂白剤と500mLのペットボトルを用意し、ペットボトルのキャップ2杯の漂白剤をペットボトルへ入れ、水を加えて全体を500mLとします。この濃度が0.1%で、嘔吐物等で汚染されたものの消毒に使用します。

感染性胃腸炎は例年12月から2月頃にかけて流行します。今後の患者さんの増加が心配されるので感染予防に努めましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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