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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報46号

腸管出血性大腸菌感染症(O157等)に注意しましょう。(11月14日〜11月20日)

O157等の、腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。この感染症の患者さんは夏に増えますが、1年を通して発生します。

感染すると症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状をひきおこし、乳幼児や高齢者では重症化して溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすこともあります。

この感染症は、患者の便等に含まれる大腸菌が口に入ったり(感染症)、O157等の菌に汚染された物を食べたりすること(食中毒)で感染します。この大腸菌は、感染力が強く少しの菌でも感染しますが、加熱や消毒薬により死滅するので十分に予防することができます。

どちらの経路も感染予防の基本は手洗いです。トイレの後、おむつ替えの後、調理・食事前は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。調理中にはこまめに手を洗い、生肉を扱った手は他の食材や器具に触る前に石けんで十分に洗います。また食品による感染を防ぐため、生野菜はよく洗い、肉の生食は避け十分に加熱し、肉を焼くときの箸は専用にしましょう。加熱の目安は食材の中心を75度で1分以上です。


宮崎県衛生環境研究所
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