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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報47号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に注意しましょう。(11月21日〜11月27日)

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)の報告は、例年の同じ時期と比較すると少ないですが、徐々に患者さんが増えています。毎年12月から1月にかけて流行のピークを迎えるので感染予防に努めましょう。

冬に流行する嘔吐下痢症の主な原因はノロウイルスで、嘔吐、下痢、発熱、腹痛がみられますが、嘔吐や下痢によって脱水症を起こす場合もあります。特に乳児の場合には病気の進行が急速なこともあるので早めに受診しましょう。ノロウイルスによる症状が続くのは1〜2日ですが、下痢等の症状が治まった後も便にウイルスが排出されるので、注意が必要です。

ウイルスを原因とする嘔吐下痢症への特別な治療法はなく、つらい症状を和らげるための処置(対症療法)が主になります。そのため、予防が肝心です。最も大切なのは手洗いで、おむつ交換やトイレの後、調理や食事の前には流水と石けんで手を洗いましょう。タオル等から感染が広がることもあるので、タオルの共有は止め、使い捨てのペーパータオルなどを利用しましょう。また、ウイルスに汚染された食品を介しても発症することがあります。ウイルスは熱に弱い(目安は85度で1分以上)ので、十分に加熱しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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