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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報10号

嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)に注意しましょう。(3月5日〜3月11日)

前週に比べ嘔吐下痢症の患者さんが増えました。

嘔吐下痢症は例年12月から1月の冬季に流行しますが、その後3月から4月にも小さい流行がみられます。冬季の嘔吐下痢症の主な原因はノロウイルスですが、春先の嘔吐下痢症はロタウイルスによるものが多くなります。

2歳前後までの小さい子どもたちに患者さんが多く、大きくなると感染しても症状が出なくなることが多いようです。

ロタウイルスによる嘔吐下痢症は、便が白っぽくなるのが特徴です。症状が続く期間は5〜6日と、ノロウイルスが原因の時に比べ長引くことが多いようです。そのため、脱水症状を起こしやすいので注意が必要です。500mlの水やお茶に対して、減塩の梅干1個の割合の塩分をこまめに少量ずつ補給しましょう。一度にたくさん飲ませると、さらに嘔吐を誘うことがあります。飲んでも吐いてしまう場合には早めに医療機関を受診しましょう。

ウイルス性の急性胃腸炎には効果的な治療薬がないため、症状を和らげるための対症療法が中心となります。感染しないように手洗いによる予防に努めましょう。また、患者さんが発生した場合は、周りの人への感染を防ぐことが大切です。


宮崎県衛生環境研究所
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