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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報19号

溶レン菌感染症に気をつけましょう。(5月7日〜5月13日)

前週に比べ、溶レン菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)の報告が増えました。

この病気は夏季を除き1年を通して流行し大人も感染しますが、特に4歳から7歳の患者さんが多いのが特徴です。突然の発熱、全身倦怠感、のどの痛みによって発症し、のどの奥のへんとうの腫れ、発しんなどの症状もでたり、舌がいちごのように赤くなることもあります。年齢により症状が違い、3歳以下の小さい子どもではいわゆる風邪症状で風邪と区別するのが難しいのですが、嘔吐やお腹が痛くなったりすることもあります。

治療は抗生物質を10〜14日間服用します。発熱やのどの痛み、発しんといった症状は数日で治まりますが、体内の病原菌を減らし腎臓の病気や中耳炎といった合併症を防ぐために、症状が改善しても自己判断で薬を中断せず、主治医に指示された期間服薬しましょう。

患者さんの咳やくしゃみなどの飛沫を直接吸い込んだり、排出された細菌が手などを介して口に入ることによって感染します。家庭内でも感染し、保育施設や学校などでは集団で感染することがあります。手洗いとうがいで感染予防に努めましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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