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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報22号

腸管出血性大腸菌感染症(O157等)を予防しましょう。(5月28日〜6月3日)

腸管出血性大腸菌感染症が3週連続で報告されました。この感染症は1年を通して発生しますが、特に夏に増えるため今からの時期は注意が必要です。

感染すると激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を引き起こますが、乳幼児や高齢者では腎臓が悪くなるなど重症化することもあります。

この感染症は、O157等の大腸菌に汚染された食べ物を食べたり、患者さんの便などに含まれる大腸菌が手や物を介して口に入ったりすることで感染します。この大腸菌は感染力が強く少量の菌でも感染するため、患者さんが発生したら周囲への感染を防ぐことが大切です。加熱や消毒薬によりこの菌は死滅するので充分に予防することができます。予防には、石けんと流水による手洗いも効果があります。食品による感染を防ぐには、肉の生食は避け充分に火を通すようにしましょう。調理器具も生ものを扱うものと調理済みの食品を扱うものと分けるようにしましょう。

先週まで増えていた感染性胃腸炎の報告は、前週と同じくらいでした。例年よりも患者さんが多い状態ですので、石けんでの手洗いを充分に行い予防しましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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