ヘルパンギーナに注意しましょう。(6月4日〜6月10日)
ヘルパンギーナの患者さんの増加が続いています。この病気は一般に夏かぜといわれ、夏に流行し、乳幼児が多く感染します。例年この時期から患者数が増えるのでしばらく注意しましょう。
この病気はウイルスが原因ですが、2〜4日の潜伏期間の後、突然38度以上の発熱があり、小さな水ぶくれが上あごからのどの奥のほうにできます。熱は2〜4日でさがり、他の症状も一週間ほどでおさまりますが、口の中の水ぶくれが破れると痛みにより食事や水分が十分にとれなくなり、脱水症状に注意が必要になります。この時期は汗をかくので、水分補給をこまめにしてあげましょう。
咳やくしゃみ、唾液の飛沫、便の中に含まれるウイルスに接触することで感染するため、保育施設や家庭で集団発生することもあります。ウイルスは主にお腹(腸)の中で増えますが、治った後も3〜4週間はウイルスが便の中に排出されます。トイレの後やおむつ交換後には手洗いを徹底しましょう。
予防方法は、石けんでの手洗いとうがいをしっかり行うことです。また、患者さんとの密接な接触もさけましょう。