腸管出血性大腸菌感染症(O157等)に気をつけましょう。(7月2日〜7月8日)
腸管出血性大腸菌感染症は1年を通して発生します。県内では今のところ、例年より患者数は少ないですが、特に7〜8月にかけて急に増える傾向があるため注意が必要です。
感染すると激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。症状が出ないこともありますが、乳幼児や高齢者では腎臓の働きが急速に悪くなるなど重症化することがあります。
この感染症は、O157等の大腸菌に汚染された食べ物を食べたり、患者さんの便などに含まれる大腸菌が手や物を介して口に入ることで感染します。この菌は感染力が強く少量の菌でも感染するので、家庭や集団生活を送っている施設では、周囲への感染を防ぐことが大切です。
この菌は加熱や消毒薬により死滅するので充分に予防することができます。予防には、石けんと流水による手洗いも効果があります。食品による感染を防ぐには、肉の生食は避け充分に火を通すようにしましょう。目安は食品の中心温度75度以上で1分以上です。調理器具も生ものを扱うものと調理済みの食品を扱うものと分けて使いましょう。