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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報31号

腸管出血性大腸菌感染症(O157,O26等)に感染しないために。(7月30日〜8月5日)

腸管出血性大腸菌感染症の患者数は引き続き増加し、保育園での集団感染の報告もありました。
人や家畜の腸の中には多くの種類の大腸菌がいますが、このうちベロ毒素と呼ばれる毒素を作る菌が原因でおこる病気が腸管出血性大腸菌感染症です。激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状をおこす場合があります。

感染を予防する基本は手洗いです。調理や配膳の前、食事の前、乳幼児のおむつ交換後、トイレの後にはその都度丁寧に石けんと流水での手洗いを行いましょう。また、指の間や爪の中も忘れずにしっかり洗いましょう。

この病気の治療には、使わない方がよいとされる薬があります。例えば、下痢止めの薬には、ベロ毒素を体外に排出しにくくするものもあります。自分の判断で勝手に薬を服用すると重症化する場合がありますのでやめましょう。下痢を起こす原因は様々あり、O157やO26はその原因のごく一部に過ぎません。下痢の原因を確認し、適切な治療を受けるために必ず医師の診察を受けましょう。下痢や嘔吐、発熱により、体内の水分を奪われて、また暑い時期には発汗により脱水症状を起こしやすいので、十分な水分補給も心がけましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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