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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報32号

腸管出血性大腸菌感染症(O157,O26等)が増えています。(8月6日〜8月12日)

保育所での集団感染が発生したため、腸管出血性大腸菌感染症の患者さんの報告が増えました。
この感染症には、食品が原因となる場合と、人から人に感染する場合があります。集団で生活する施設や家庭で患者さんが発生した場合は、周囲への感染を防ぐことが重要です。この大腸菌は100個程度の少しの菌でも感染し、小さい子どもや高齢者では重症となる場合があります。
周囲への感染予防の基本は手洗いです。病原体は目に見えません。調理や配膳の前、食事の前、おむつ交換後、トイレの後にはその都度丁寧に石けんと流水での手洗いを行いましょう。また、指の間や爪の中にも菌はひそんでいるので、この部分も意識して洗うようにしましょう。水道の蛇口は洗う前の手で触れているので、手と一緒に洗うか、ペーパータオルを利用して締めると、手の再汚染を防ぐことができます。
原因菌が付着した物を介しても感染することがあります。たとえば、おもちゃやドアノブ等は必要に応じて消毒するようにしましょう。  

また、食品から感染しないように、食品の中心温度75度以上で1分以上を目安にしっかり加熱するようにし、調理中もこまめに手を洗い、調理済みの物と生ものを扱うときには、器具を分けて使いましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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