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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2013年23号

腸管出血性大腸菌感染症(O157等)を予防しましょう。(6月3日〜6月9日)

腸管出血性大腸菌感染症の報告がありました。例年7、8月は患者さんが増えるので注意しましょう。

人や家畜の腸の中には多くの種類の大腸菌がいます。このうち、ベロ毒素を作る菌が原因でおこる病気が腸管出血性大腸菌感染症です。感染しても症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などをひきおこし、乳幼児や高齢者では重症化して溶血性尿毒症症候群(HUS)をおこすこともあります。この菌は感染力が強く、少ない菌(100個程度)でも発症しますが、加熱や消毒薬により死滅するので十分に予防することができます。

感染予防の基本は手洗いです。調理や配膳の前、食事の前、乳幼児のおむつ交換後、トイレの後にはその都度丁寧に石けんと流水での手洗いを行いましょう。また、指の間や爪の中も忘れずにしっかり洗いましょう。

また食品からの感染を防ぐために、調理の際は、食材の中心部を75度で1分間以上加熱しましょう。


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