腸管出血性大腸菌感染症(O157、O26等)に気をつけましょう。(7月15日〜7月21日)
腸管出血性大腸菌感染症の報告がありました。1年を通して発生しますが、7〜8月にかけて急に増えるのでこれからの時期は特に注意しましょう。
O157等の大腸菌に汚染された食べ物を食べたり、患者さんの便などに含まれる大腸菌が手や物を介して口に入ることで感染します。この菌は感染力が強く少量の菌でも感染するので、家庭や集団生活を送っている施設では、周囲への感染を防ぐことが大切です。
感染すると激しい下痢や血便、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。症状が出ないこともありますが、乳幼児や高齢者では重症化しやすいといわれているので特に注意が必要です。
この菌は加熱や消毒薬により死滅します。また石けんと流水による手洗いも効果があります。食品による感染を防ぐには、肉の生食は避け充分に火を通すようにしましょう。目安は食品の中心温度75度以上で1分以上です。調理器具も生ものを扱うものと調理済みの食品を扱うものと分けて使いましょう。