課 題 ◇ 研 究 期 間 ◇ 評 価 |
本県における重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関する実態調査
研究期間
平成26年度〜平成28年度
評価:4
(高く評価できる)
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意見1 |
現在、最大の疑問は、「ウイルス保有ダニは全国に生息するのに、患者はなぜ西日本に偏在するのか」である。その解答が本調査研究を通じて提示されることを期待している。 |
対応 |
SFTSは新興感染症であり、不明な点が多くウイルス保有ダニと患者の偏在も大きな疑問点の一つであります。今後実態調査を行うことによって不明な点を一つでも多く、解明してまいりたいと考えております。 |
意見2 |
マダニに関する実態調査は、県民のみならず観光客の健康を考えるうえでも不可欠と思われる。現在までに発生したSFTSの疫学調査、さらに動物の生息状況と抗体保有調査は、極めて重要な情報となることを期待している。県健康増進課感染症対策室とも連携を深めて安全対策に大きく寄与していただきたい。 |
対応 |
県では現在、HP等で注意喚起を行っていますが、SFTSが発生していない都道府県からの観光客は同疾病に対して知識が希薄と考えられます。このため、今後実態調査を行うことにより、新たに有益な情報が得られれば、より多くの方に周知するよう県健康増進課感染症対策室に働きかけてまいりたいと考えております。 |
意見3 |
疫学調査の重要性を感じます。是非続けて下さい。 |
対応 |
SFTSは、不明な点が多い感染症であるため、その実態を解明するには、疫学調査は重要な調査項目の一つでありますので、保健所等の関係機関と連携しながら実態調査を行ってまいりたいと考えております。 |
意見4 |
マダニ類は野生動物以外に犬を含めた飼育動物にも寄生するので、猟犬や野生動物と接触可能な家畜についても考える必要があるのではないか。サンプリングには相当のマンパワーが必要ではないかと思われる。感染症研究所等の国の研究機関との連携もさることながら、宮崎県の関連機関(特に獣医師会など)とも連携して、効率のよい調査研究を行っていただき、感染源対策ならびに予防対策の確立を目指していただきたい。 |
対応 |
ご指摘のとおり、野生動物と接触が考えられる家畜についても調査が必要であると考えられますので、今後も、獣医師会はもちろん、宮崎大学や猟友会などとの一層の協力体制の構築を図ってまいりたいと考えております。 |
意見5 |
SFTSが今後増加する事になるのか、本研究で明らかにできれば、宮崎県はもとより日本全体にとっての有益な成果となることが期待される。 |
対応 |
SFTSは新興感染症であり、今後の動向を含め不明な点が多くありますので、少しでもその実態を解明するため、国等の関係機関と連携を図りながら本調査研究に取り組んでまいりたいと考えております。 |