課題 ◇ 研究期間 ◇ 評価 |
県内主要河川における水生生物に関する調査研究−水辺環境学習の充実化に向けて−
研究期間
平成27年度〜平成29年度
評価: 4
(高く評価できる)
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意見1 |
水生生物調査は、水質汚濁の長期的・複合的な状況を反映しており、調査をとおして河川の水質を知ることができる。宮崎県のこども達のための宮崎県版の教材作成は、水辺環境学習向上に貢献でき、こども達の理科離れ阻止にも役立つものとして、評価できる。実施方法に工夫しながら、進めていただきたい。 |
対応 |
調査方法には、当時環境庁の「大型底生動物による河川水域環境評価のための調査マニュアル(案)」や国土交通省の「河川水辺の国勢調査 基本調査マニュアル[河川版](底生動物調査編)」等が策定され、マニュアルを基本とした調査を実施しております。「全国で統一した評価方法を基に、地域の実状に即した方法へ展開している」自治体もありますので、他県等の情報を収集しながら御期待に応えられる調査を実施していきたいと考えています。 |
意見2 |
この調査研究を実際の環境保全に結びつけるため、環境学習に必要な情報提供だけでなく、県民自らが水辺環境保全活動等に積極的に参加できるような仕組み作りにもつなげていただきたい。 |
対応 |
本県でも、親子で参加できる環境学習イベントの実施等、自然とふれあうことができる機会を設けており、多くの方に参加をいただいております。環境学習を環境保全活動につなげていくために、先進的な取り組みをしている他県の事例を参考に関係部局等と連携し、仕組みの構築について検討して参りたいと思います。 |
意見3 |
貴重種が発見された場合の公表について、配慮が必要である。 |
対応 |
貴重種に関するデータを公表することによって貴重種の生息域における開発等の回避、減少を期待できる一方、乱獲のリスク等を伴っています。そのため、環境省が公開している一覧及び県のレッドデータブック等を参照しながら、公表について慎重に検討し情報の提供に努めたいと考えています。 |
意見4 |
「本県における公共用水域の水質の推移に関する研究」と併せて、今後さらに研究内容を充実発展させていただきたい。 |
対応 |
水生生物による解析は、水質の理化学検査を補完する意味で重要ですので、解析の際に「本県における公共用水域の水質の水域に関する研究」との関連性についても併せて検討したいと考えています。 |