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報道発表日:2025年12月11日更新日:2025年12月11日

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白紙

Press release

小林市水道水源周辺におけるPFAS調査の結果について(第2報)

県では、小林市から小林市野尻町の釘松浄水場の水道水及び水源地(井戸)から暫定目標値(注1)を超過するPFAS(PFOS及びPFOA)が検出されたとの報告を受け、周辺調査を進めてきました。
今回、前回の水質検査で指針値(注2)の超過が確認された地点から地下水の流れ方向(下流側)の3地点で地下水の水質検査を実施したところ、全ての地点で指針値未満でした。これにより指針値超過範囲が流れ方向に広がっていないことを確認しました。また、当該範囲で、現地確認調査を実施しましたが、原因特定には至りませんでした。
今後は、超過地点において、地下水調査を継続し、水質を監視していきます。

(注1)暫定目標値…水道水の水質管理目標設定項目(水道水質管理上留意すべき項目として、将来にわたり水道水の安全性の確保等に万全を期する見地から、水道事業者等において水質基準に係る検査に準じた検査等の実施に努めるべきもの)としてPFOS及びPFOA合算で50ng/L(体重50kgの人が、水を一生涯にわたって毎日2L飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる値)以下

(注2)指針値…河川や地下水等の環境水の要監視項目(人の健康の保護に関連する物質ではあるが、直ちに環境基準とはせず引き続き知見の集積に努めるべきもの)としてPFOS及びPFOA合算で50ng/L(体重50kgの人が、水を一生涯にわたって毎日2L飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる値)以下(令和7年6月30日に環境省通知により「指針値(暫定)」から「指針値」に改正)

1.調査地域及び調査地点数

県による前回の測定(10月6日採水分)で指針値超過を確認した井戸から地下水の流れ方向(東、南東及び南)の井戸3箇所で、11月17日に採水を行いました。

地下水及び河川の調査地点(PDF:498KB)

2.水質検査結果

調査を行なったすべての井戸で指針値の超過は確認されませんでした。

これにより、指針値超過範囲は地下水下流側へ広がっていないことを確認しました。

検査結果は下表のとおりです。

位置   地点 PFOS及びPFOA(ng/L) 用途
地下水(井戸) 1

0.9

雑用
南東 2 8.0 雑用
3 0.3未満 雑用

3.現地確認調査

指針値超過範囲付近において、県と小林市とで現地踏査を実施しましたが、原因となりそうな事業場や不法投棄等は確認できませんでした。

また、指針値超過地点の近隣で住民等に聴き取り調査を実施しましたが、原因に結びつくような情報は得られませんでした。

4.今後の対応

今回の調査で、指針値超過範囲が前回調査の指針値超過地点から地下水の下流方向へ広がっていないことが確認できたことから、周辺調査を完了とします。

これまでの調査で暫定目標値及び指針値の超過を確認した水道水源や周辺井戸において定期的に地下水調査を継続し、水質を監視します。

5.参考情報

(1)PFAS(有機フッ素化合物)とは

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。

PFASの中には撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、その中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤、泡消火剤などの幅広い用途で使用されてきました。

PFOS及びPFOAは、発がん性など人への健康被害が懸念されています。

国では、最新の科学的知見に基づき、専門家による検討を進めています。

(2)PFASの国内外の規制の状況

POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)により、PFOSは2009年、PFOAは2019年に廃絶等の対象とすることが決められています。

これを受けて、国内では化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)に基づき、PFOSは2010年、PFOAは2021年に製造・輸入等が原則禁止となっています。

お問い合わせ

所属:環境管理課  担当者名:小玉、大迫

ファクス:0985-38-6210

メールアドレス:kankyokanri@pref.miyazaki.lg.jp

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