記紀編さん1300年記念事業 神話のふるさと みやざき温故知新ものがたり

宮崎は、古事記や日本書紀に描かれた日本発祥にまつわる日向神話の舞台であり、多くの伝説や伝統文化、史跡等が残されていますが、平成24年は古事記編さん1300年、また、平成32年は日本書紀編さん1300年という大きな歴史的節目に当たります。
今後、平成32年までの期間に、各種イベントやシンポジウム等を通じて、昔から受け継がれてきた伝承や伝説、伝統芸能等の地域の文化資源や観光資源等に光を当て、県内外に強力に情報発信していきます。

おしらせ
イメージ 神話のふるさと みやざき温故知新ものがたり

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※平成24年は西都原古墳群発掘100年にも当たります。

※他県の取組もご覧ください。

「温故知新」とは、本県の貴重な文化的、歴史的資源を見つめ直すとともに、その魅力をさらに磨き上げて県外にもアピールし、みやざきの未来を創造していく契機にしたい。神話という過去にとりまとめられたものと現在とを結びつけつつ、さらにそれを未来へと発展させていくという趣旨。
「ものがたり」とは、そもそも物語である記紀について、特に、語り部により伝承された古事記を、現代の我々も語り継いでいくこと、そしてこれからの宮崎の<物語>を紡いでいくことが大切という意味を込めています。

ロゴマーク

イメージ パターン1、パターン2

  • 日向神話の舞台である山・渓谷(里)・海を表現
    • 天孫降臨神話の舞台である「山」、緑に覆われた「渓谷」、海幸山幸神話の舞台である「海」
  • 「山」と「渓谷」でMiyazakiの「M」を表現
  • 海の波(渦巻き)で海幸山幸に由来する「釣り鉤」を表現
  • 色調は太陽を浴びて輝く山の赤、渓谷の緑、海の青で宮崎の豊かな大自然を表現

記紀編さん1300年記念事業推進協議会

記紀編さん1300年記念事業を展開するため、県、市町村、経済・民間団体など幅広い分野にわたる皆様に御参加をいただき、官民の力を結集した記紀編さん1300年記念事業推進協議会を設立しました。

参考

〜今年は古事記編さんから1300年の節目の年です〜

712年 古事記編さん

元明天皇の命を受けた太安万侶が、稗田阿礼が暗唱していた「帝紀」「旧辞」を基礎に書物としてまとめたもので、現存する最古の歴史書と言われている。
古事記は上・中・下の3巻からなるが、上巻は3つの舞台で構成され、天上の世界・高天原を描いた「高天原神話」、出雲の神々の活躍と国譲りを描いた「出雲神話」、そして日向国を舞台に天孫降臨から神武天皇までの物語を描いた「日向神話」となっている。また、中・下巻は初代神武天皇から第33代推古天皇までの系譜やその間の出来事などが収められている。

720年 日本書紀編さん

舎人親王が中心になって編さんされた我が国最初の官選国史であり、全30巻系図1巻で構成されている。
1・2巻は神代の物語で、3巻以降は神武天皇から持統天皇までの出来事などが描かれている。

日向神話

日向神話は「神の時代」と「人の時代」を結ぶ部分であり、神武天皇に至るまでの、天皇の先祖となるニニギノミコト、ホオリノミコト、ウガヤフキアエズノミコトと続く「日向三代」の様々な物語となっている。

天孫降臨の物語
アマテラスオオミカミの孫であるニニギノミコトが「筑紫の日向の高千穂の久士布流多気」に降り立つ。
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの物語
降臨したニニギノミコトと山神の娘コノハナサクヤヒメは結婚し、その間にホデリノミコト、ホスセリノミコト、ホオリノミコトが誕生する。
海幸山幸の物語
ホデリノミコト(海幸彦)から借りた釣鉤を無くしたホオリノミコト(山幸彦)はその釣鉤を探しに出かけ、海神の娘トヨタマヒメと出会い結ばれる。地上に戻ったホオリノミコトは海神から授かった秘宝を操りホデリノミコトを服従させる。
ウガヤフキアエズノミコトの誕生の物語
トヨタマヒメは自身の出産時の姿をホオリノミコトに覗き見られ、生まれたばかりのウガヤフキアエズノミコトを置いて海に帰る。子育てを任せるため遣わした妹のタマヨリヒメとウガヤフキアエズノミコトは後に結婚する。
神武東征の物語
ウガヤフキアエズノミコトとタマヨリヒメの間に生まれたカムヤマトイワレヒコ、後の第一代の神武天皇は、よりよい国を治める地を大和に求めお船出をする。

〜宮崎には古事記・神話等にまつわる史跡や伝統行事等がたくさんあります〜

「高天原神話」の中にも、アマテラスオオミカミら3貴子が誕生した「筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原」や「禊池」など宮崎県にゆかりの地が多く描かれており、「日向神話」とあわせ、古事記上巻の多くが日向を舞台に描かれている。
そして、県内には、古事記・神話等にまつわるゆかりの地や史跡、神社や伝統行事などが、数多く残されている。