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平成26年度宮崎県感染症対策審議会議事概要
1.日時
平成27年1月20日(火曜日)午後2時から午後4時まで
2.場所
県庁3号館5階351号室
3.出席者
- (1)委員
上田 章 委員、南嶋 洋一 委員、吉田 建世 委員、足利 忠敬 委員、藤本 洋子 委員、
谷口 由美繪 委員、深草 芳彦 委員、内田 三代子 委員、三好 正二 委員、仲里 保 委員
- (2)事務局
福祉保健部長、福祉保健部次長(保健・医療担当)、健康増進課長、感染症対策室長、
課長補佐(総括)、課長補佐(技術)、副主幹(感染症対策担当)、感染症対策担当
4.議題
- (1)審議事項
「宮崎県結核予防計画」の改定について
- (2)報告事項
- デング熱の国内発生事例について
- エボラ出血熱疑い患者の県内発生時の対応について
- インフルエンザの流行状況について
- 麻しん発生状況について
- 風しん抗体検査事業について
5.要旨
- (1)審議事項
予防計画(案)について、感染症対策室長及び事務局の説明の後、審議を行った。なお、委員には、事前に予防計画(案)を送付し、内容を確認していただいた。主な御意見は以下のとおり。→以降は事務局回答。
- ○健康診断受診率が現状34.8%となっているが、目標の80%とはかなりの差がある。5年間で達成するためにはなにか対策が必要ではないか。
- →目標80%を下げることは考えていない。法律上は市町村が健康診断を実施することとなっているが、その市町村が行った健診数を把握することも含めて、担当者会議で検討したい。
- ○一般の人は、結核は過去の感染症として、意識が薄くなってきているが、それに対する対応は。
- →今回この予防計画を改定するにあたり、医師会等に意見を聞いたが改定することによりもう一度計画を思い出していただき、啓発につなげていきたい。
- ○過去は宮崎の結核患者数が全国を上まわっていたがそれはなぜか。また予防接種の効果はどれくらい続くのか。
- →なぜ宮崎が全国を上まわっていたかは、分析できていない。予防接種(BCG)の効果は10年~15年と言われている。BCGは小児結核予防を目的としている。
- ○全結核患者はどのあたりまで含まれるのか。
- →腸結核や結核性胸膜炎など、体の中に結核菌があると想定される方まで。潜在性結核の患者は含まない。
- ○65歳以上の方は高齢者施設に入っている方も多い。そういう施設とも連携して対策を考えていく必要がある。
審議の結果、今回の予防計画(案)に対しておおむね了承をいただき、今年度中に改定をすることとした。
- (2)報告事項
感染症対策室長から前述の5つについて報告し、ご意見をうかがった。
- ○エボラ出血熱に対しての検疫所の対応であるが、まず宮崎空港では航空機の機内で西アフリカ滞在の有無のアナウンスを必ずしている。万が一すり抜けても、パスポートで渡航歴があれば検疫に戻すこととしている。西アフリカ3カ国から来た人はすぐに健康観察の対象となり、症状がなくとも医師の診察を受けてもらい、21日間の健康観察を行なう。西アフリカから来た方で症状があった場合、宮崎空港には搬送車がないので福岡から医師等同乗できてもらうことになっている。
- 〇もし県内でエボラ出血熱疑い患者が出たときは、県外まで搬送すると聞いているが、実際はどうなるのか。
- →第一種感染症指定医療機関でないと疑い患者は受入ができないが、現在宮崎県にはないので、九州内の近県に依頼することとなる。実際は所管保健所の職員が搬送を行なうこととなる。なお、現在、県内の病院を指定できるように努力している。また、国も経験のない医療機関でもエボラ治療ができるのかという問題に対しても、国から医師や看護師を派遣するなど、地方でもエボラ治療ができるような努力をしている。
- (3)その他
- ○鳥インフルエンザについて、メールで登録すると情報を見ることができるので活用していただきたい。鳥インフルエンザでも口蹄疫でもいつでも情報が入ってくる。鳥インフルエンザは人間もかかる危険性があるため活用して欲しい。
- ○感染防止のためには特別なマスクでないと意味がない、と聞いたことがある。実際はどうなのか。
- →普通にしぶきを飛ばさない、ウイルスを自分に近づけないためにはサージカルマスクなど普通の密着できるもので十分である。しっかりと鼻の部分をつまんで使用することが大切である。
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