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海幸山幸物語 | |
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天孫ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメとの間に生まれた三人の皇子のうち、兄のホデリノミコトは海の幸を獲るので「海幸彦」、弟のホオリノミコトは山の幸を獲るので「山幸彦」と呼ばれます。あるときお互いの道具を取り替え、山幸彦は海に出掛けますが、魚が釣れないばかりか兄の大切な釣針をなくしてしまいます。海幸彦から責められ途方に暮れていた山幸彦は、シオツチノカミの導きにより、綿津見宮(わたつみのみや)にたどり着きます。 海の神の娘トヨタマヒメと恋におちた山幸彦は、三年の時を楽しく過ごし、海の神の協力を得て釣針を見つけ出します。山幸彦は海の神から教わった呪文を唱えて釣針を返したため、海幸彦は次第に貧しくなり、 山幸彦を攻めてきます。 しかし山幸彦が海の神から授かった潮盈珠(しおみつたま)と塩乾珠(しおふるたま)により海幸彦は苦しめられ、ついには降参し、山幸彦に仕えるようになったのでした。 海幸彦や山幸彦など神々ゆかりの地が残る日南市と串間市。自然に囲まれながら、息づく神話に思いを馳せる旅に出かけましょう。 |
トヨタマヒメと山幸彦との子ウガヤフキアエズノミコトの生誕の地に鎮座するとされています。トヨタマヒメがわが子を思って残したといわれる「お乳岩」やトヨタマヒメが綿津見宮から乗ってきた亀がそのまま岩になったとされる「亀岩」があります。
狩猟に最適な場所であったため、山幸彦は「穂槵宮(ほぐしのみや)」という仮宮所を設け、この地から狩猟に通ったと伝わります。毎年2月20日には1キロ先の女躰神社の御祭神であるトヨタマヒメを迎えに行き、山幸彦と年に1度の逢瀬を果たす「ねたろう神祭」と呼ばれる春祭が行われます。
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記紀編さん記念事業推進室 0985(26)7099 |