インターネットバンキングを利用している方へ
最終更新日:2024年3月29日
インターネットバンキングに係る不正送金被害
ネット銀行やネット証券利用者の急増により、インターネットバンキング利用者の口座から、知らない間に他人の口座に預金を送金する不正送金事案が増加の一途を辿り、令和5年中の被害件数と被害額は、ともに過去最多となりました。
インターネットバンキングに係る不正送金事犯は、インターネットを利用して何らかの方法で、正規利用者のインターネットバンキングの口座から、他人名義の銀行口座に送金を行い、ATMで現金を引き出す手口です。
正規の利用者は、ID・パスワードが盗まれても、不正送金が実行されるまで気がつかないので、多額の被害を受けたり、被害が拡大する恐れがあります。
全国の発生状況(2023年)
令和5年におけるインターネットバンキングに係る不正送金事犯による被害は、発生件数5,578件、被害額約87億3000万円で、それぞれ過去最多となりました。
特徴として、被害の多くが電子メールやSMSを用いて、金融機関(銀行)を装ったフィッシングサイト(偽サイト)へ誘導する手口が多数確認されており、また被害額の約半分が暗号資産交換業者の金融機関口座に不正に送金されています。
詳細は下の外部リンクをご覧下さい。
インターネットバンキングを利用している方は、次のことに注意してください!
不正送金の手口
- フィッシング
金融機関などを装った電子メールを送信し、本物のサイトそっくりに作成した偽サイトに誘導して、ID、パスワードを入力させ不正取得し、正規利用権者のインターネットバンキング口座に不正アクセスして不正送金を行うもの。
- 不正プログラム
インターネットバンキング利用者のパソコンに何らかの方法で不正プログラムを送り込み、ID,パスワードを不正取得し、正規利用権者のインターネットバンキング口座に不正アクセスして不正送金を行うもの。
- 不正プログラムによる遠隔操作
インターネットバンキング利用者のパソコンに何らかの方法で不正プログラムを送り込み正規利用権者のパソコンを遠隔操作するなどして不正送金を行うもの。
注意事項
ID・パスワードの適切な管理
- パスワードには誕生日や簡単な単語などではなく、意味のない英数字の羅列など、推測が難しいものにしてください。
- IDから推測できるようなパスワードは使わないでください。
- ネットカフェの端末など、不特定多数の者が使うパソコンではなるべくパスワードを入力しないようにしてください。
- 電話やメールでの問い合わせで不用意にパスワードを教えないようにしてください。
- パスワードを紙にメモしている場合には、他人に見られないよう厳重に管理してください。
パソコン等のセキュリティ対策の徹底
- ウィルス対策ソフトを導入する。
- 修正プログラムの適用、ソフトウェアのバージョンアップをこまめに行う。
- スマートフォンにもウィルス対策ソフトや、フィルタリングソフトを導入する。
フィッシングに対する警戒
- ウィルス対策ソフトのフィッシング詐欺対策機能や個人情報保護機能を有効にする。
- 知らない相手や怪しげな件名のメールは開けずに削除する。
- 金融機関を騙り、メールやSMSを送りつけ、偽サイトに誘導したり、不正プログラムを仕込んだりすることがあるので、不審な点があるときは、金融機関に相談する。
- 金融機関や警察、役所等を名乗って電話をかけてきたり、家に来て、IDやパスワード、カードに記載された数字を聞き出そうとすることがありますが、その場では答えず、すぐに警察に通報する。
銀行が推奨するセキュリティ対策の確認・実施
- 取引銀行によって導入、推奨するセキュリティ対策が異なるため、必ず確認し、積極的に利用する。(ワンタイムパスワード、電子証明書等)
被害が疑われる場合は、サイバー戦略局0985-31-0110(代表)に相談してください。
お問い合わせ
宮崎県警察本部サイバー戦略局 サイバー企画課