チャイルドシートで子供の命を守ろう

最終更新日:2018年5月29日

チャイルドシートで子供の命を守ろう!

1.交通事故から子どもの命を守る

事故の衝撃

時速50キロでコンクリート壁に衝突したときの衝撃は、約10メートルの高さから自動車を落としたときの衝撃とほぼ同じです。

腕で支えることは不可能

10kgの子供を抱っこし、時速約50キロで衝突した瞬間に腕にかかる重量は、体重の約30倍の300kgとなります。

チャイルドシートの使用義務

自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない幼児(6歳未満)を乗せて、自動車を運転してはいけません。

チャイルドシートの使用率

平成28年11月に、警察庁と日本自動車連盟(JAF)が合同で実施したチャイルドシート使用状況の調査では、全国平均使用率が64.2%でした。
宮崎県の使用率は62.8%で、5歳幼児の使用率は、22.6%と非常に低い結果でした。(1歳未満87.0%、1歳~4歳71.6%)

チャイルドシートを使用しない場合の危険性(H26全国統計)

チャイルドシート不使用時の死亡重傷率は使用時の約2.1倍。

チャイルドシートの適正な使用が子どもの命を守ります!

チャイルドシート広報啓発用DVD「チャイルドシートで守ってね!」
財団法人全日本交通安全協会作成の広報啓発用DVDの紹介と映像の視聴。

~このDVDでは、チャイルドシートの有無で衝突実験を行い、チャイルドシートの使用がどれだけ幼児の安全に効果があるかを検証し、チャイルドシートによる子供の安全は親の責任であることを訴えています。上映時間は15分間。~

全日本交通安全協会では、このDVDを全国の交通安全協会に配分しております。視聴希望の方は、最寄りの交通安全協会にお問い合わせ下さい。

2.チャイルドシートに関する法律

使用義務

「道路交通法第71条の3第3項」
自動車の運転者は、幼児用補助装置を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。
ただし、疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない。

幼児~6歳未満の者

6歳以上の子どもでも、座席ベルトを適切に装着させることができない場合については、チャイルドシートの使用をおすすめします。

シートベルトは身長が140センチになってから

シートベルトの適応身長は車によって多少違いがありますが、正しい位置で締められるまでは、学童用シートを使いましょう。

使用させるべきチャイルドシート

チャイルドシートの基準については道路運送車両法等で定められています。

義務の免責事由

根拠:道路交通法第71条の3第3項ただし書き
  1. 疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当ではない幼児を乗車させるとき。
  2. その他政令で定めるやむを得ない理由があるとき。
根拠:令第26条の3の2第3項(その他政令で定めるやむを得ない理由)
  1. 車両の構造上チャイルドシートを使用することができない座席において幼児を乗車させるとき。
  2. 乗車させる幼児の数に等しい数のチャイルドシートの全てを固定して用いることができない場合において、固定して用いることができないチャイルドシートの数の幼児を乗車させるとき。
  3. 負傷、障がいのためチャイルドシートを使用することが療養上等適当でない幼児を乗車させるとき。
  4. 身体の状態により適切にチャイルドシートを使用させることができない幼児を乗車させるとき。
  5. 授乳等日常生活上の世話を行なっている幼児を乗車させるとき。
  6. 路線バス、タクシー等に幼児を乗車させるとき。
  7. 過疎バス等に幼児を乗車させるとき。
  8. 応急の救護のため医療機関等へ緊急に搬送する必要がある幼児を乗車させるとき。

3.チャイルドシートの種類とタイプ

乳児用シート

対象:体重13kg未満、身長70~80cm以下、新生児~1歳位
特徴:乳児期は首が据わっていないため、寝かせるタイプが特徴です。後ろ向きに使用する「シートタイプ」と横向きに使用する「ベットタイプ」があります。
理由:骨格が未発達のため、衝撃をなるべく体の広い面で受け止める必要があります。

幼児用シート

対象:体重9~18kg、身長65~100cm以下、1~4歳位
特徴:乳児の首が据わり、自身で座れることが使い始めの目安です。乳児用のものを卒業してから「前向きシート」として使用します。幼児をシートベルトで直接拘束しないで、ハーネスやインパクトシールド等で拘束するものです。

学童用シート(ジュニアシート)

対象:体重15kg~36kg
特徴:135~140cm以下、4~10歳位
理由:「座面を上げて背の高さを補う」「腰ベルトの位置を子供の腰部に合わせる」ことによって大人用の座席ベルトが使えます。お尻に敷くだけのものと背もたれの付いたものがあります。座布団やクッションによる代用は滑りやすくベルトの位置も不安定になるので認められません。

兼用タイプ

特徴:チャイルドシートメーカーでは、長期間使用できるように様々な兼用タイプの製品を開発提供しています。

4.交通事故事例

事故の概要

雨が降る金曜日の夜、Aさんは地方の勤務先から自宅に帰るため、高速道路の追い越し車線を時速120kmで走っていました。
Aさんは、濡れた路面でハンドル操作を誤ってスリップし、走行車線を走っていた軽自動車に斜め後方から衝突しました。
軽自動車には、母親と子ども2人が乗っていましたが、後部座席で兄に抱かれていた3歳の女の子が衝突の衝撃で車外に放出され、全身を路面に叩き付けられたショックで死亡しました。

事故の原因

この事故の原因は、Aさんが濡れた路面でハンドル操作を誤ったことにあります。雨の日の夜間という悪条件下にもかかわらず、制限速度を超えて走っていたところにも問題があったと考えられます。
しかし、もし女の子がチャイルドシートに座るなどしていれば、女の子は車外放出されずに済み、事故による傷害はもっと軽く済んだのではないかと考えられます。

この事故から学ぶこと

運転者は、交通事故を避ける努力をするとともに、万一の場合に被害を軽減する努力をする必要があります。思わぬ事故に巻き込まれた時のために、すべての乗員にシートベルトやチャイルドシートを着用させるのは大変重要なことです。
衝突の衝撃から乗員の安全を守るためには、シートベルトやチャイルドシートにより身体をシートに拘束することが最も確実な方法です。