被害に遭われた方へ

最終更新日:2022年5月12日

はじめに

犯罪の被害に遭うこと、御家族の方が犯罪に巻き込まれるということは、大変つらく、とても悲しいことです。
被害に遭ったことが本当であるのか信じられなくなったり、どうしてよいのかわからなくなったりするなど、悩んだり、不安に思われることもあるでしょう。
また、被害に遭った後は、様々な手続きが必要になりますし、経済的な問題が起こることもあります。
しかし、こうした問題に一人で立ち向かわなくてはならないという訳ではありません。
このページは、犯罪の被害に遭った時の相談窓口や届出を受けてからの警察の活動などを紹介し、被害に遭われた時にひとりで悩まず、役立てていただくために、そして、被害者の方が抱える問題や被害者支援への取組などについて、ひとりでも多くの皆さんに知っていただき、被害者の方への支援の輪が広がるために、被害に遭われた方、そうでない方、すべての方に見ていただきたいページです。

被害者の置かれている状況

これまで、社会において犯罪被害者の現状はあまり理解されておらず、被害者は孤立した存在でした。
そのため、被害者を支援する体制も不十分でしたが地下鉄サリン事件や阪神・淡路大震災をきっかけとして、精神的被害や様々な社会的支援を必要としているということが、広く知られるようになり、社会的に被害者援助の関心が高まってきました。

被害直後の精神状態

  • 不安だった。
  • 恥ずかしかった。
  • 悔しかった。
  • 精神的に不安定になった。
  • 誰かそばにいてほしかった。
  • 自分が嫌になった。
  • 自分を責めた。
  • 人に会いたくなくなった。
  • 死んでしまいたかった。

被害者の抱える様々な問題

  1. 被害に遭ったことによる精神的ショックや身体の不調
    • 感情の麻痺
    • 無気力、無力感
    • 自己の存在意識を見失う
    • 孤独感
    • 不信感
    • 自責感、罪悪感
  2. 医療費の負担や、失職・転職による経済的困窮
  3. 捜査過程や裁判などでの精神的・時間的負担
  4. 周囲の人の無責任なうわさ話や報道・マスコミの取材による不快感やストレス
  5. 加害者側からの報復や、また同じ被害に遭うのではないかという不安・恐怖

りの人達から理解を得られず、このような症状を異常ではないかと一人で悩んでいる被害者は少なくありません。しかし、これらの症状は決して異常なことではありません。被害を受けた人には誰にでも起こりえることなのです。家族や友人など周りの人々は、責めたり無理に励ましたりすることを避け、被害者の状態を理解して接していくことが大切です。