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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2019年第28号

第21巻第28号[宮崎県第28週(7/8〜7/14)全国第27週(7/1〜7/7)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第28週の発生動向

全数報告の感染症(28週までに新たに届出のあったもの)
  • 1 類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核8例。
  • 3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症4例。
  • 4類感染症:デング熱1例。
  • 5類感染症:水痘(入院例)1例、百日咳6例。

全数把握対象疾患累積報告数(2019年第1週〜28週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は570人(定点当たり16.8)で、前週比97%とほぼ横ばいであった。なお、前週に比べ増加した疾患はRSウイルス感染症と咽頭結膜熱及びヘルパンギーナで、減少した主な疾患は感染性胃腸炎と手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

 

【咽頭結膜熱】

報告数は53人(1.5)で、前週比196%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(0.67)の約2.2倍である。日南(7.0)、高鍋(1.8)、宮崎市(1.5)保健所からの報告が多く、年齢群別では1〜4歳が全体の約6割を占めている。

【伝染性紅斑】

報告数は33人(0.92)で、前週比85%と減少したが、例年同時期の定点当たり平均値*(0.35)の約2.6倍である。延岡(2.5)、日向(1.5)、日南(1.3)保健所からの報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

 


*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和元年7 月16 日までに検出)

細菌

腸管出血性大腸菌(EHEC)が28 件分離され、いずれもEHEC O111(VT1,2)であった。分離された28 件のうち11 件は成人からの分離で過半数は無症状であった。一般的に乳幼児や高齢者は感染後の発症率や発症後の重症化率が高くなる傾向にある。したがって、乳幼児や高齢者が集団生活を送る施設では手洗いの励行等、衛生管理が特に重要である。保育施設においては、厚生労働省発行の、2018年3 月改訂の保育所における感染症対策ガイドラインを参考にされたい。

ウイルス

0〜3 歳の新生児及び小児5 名からヒトパレコウイルスが検出され、そのうち4 例は3 型(HPeV-3)であった。HPeV-3 の病態は様々で、不顕性感染の場合もあり、無症状のまま便や咽頭からウイルスを排泄する。生後3 ヶ月以上の小児においては、呼吸器症状、消化器症状、発疹などが見られる。新生児及び早期乳児においては、髄膜炎、脳炎、敗血症など重篤な症状を呈し、呼吸不全や循環不全、痙攣重積により集中治療を要する場合もある。流行期は夏であり、今後の動向に注意を要する。

海外渡航歴のある成人男性からデングウイルスが検出された。デングウイルスはデング熱やデング出血熱の原因ウイルスであり、当該ウイルスを保有するヒトスジシマカに刺されることにより感染する。

全国2019年第27週の発生動向

全数報告の感染症(全国第27週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比117%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と水痘である。

手足口病の報告数は31,065 人(9.8)で前週比146%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(3.0)の約3.3 倍である。福井県(31.1)、石川県(26.8)、三重県、香川県(各17.1)からの報告が多く、年齢群別では1〜2 歳が全体の約6 割を占めている。

ヘルパンギーナの報告数は6,720 人(2.1)で前週比147%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(2.2)と同程度である。三重県(4.5)、山口県、熊本県(各4.2)からの報告が多く、年齢群別では1〜2歳が全体の約半数を占めている。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2019年6月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は40人(3.1)で、前月比138%と増加した。また、昨年6月(2.5)の125%である。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数27人(2.1)で、前月の約1.3倍、昨年6月の約1.2倍である。20歳代が全体の約6割を占めている。(男性12人・女性15人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数3人(0.23)で、前月と同率、昨年6月の0.6倍である。(女性3人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数3人(0.23)で、前月の3.0倍、昨年6月の1.5倍である。(男性1人・女性2人)
  • 淋菌感染症:報告数7人(0.54)で、前月の約1.8倍、昨年6月の約2.3倍である。(男性4人・女性3人)

【全国】定点医療機関総数:980

定点医療機関からの報告総数は4,251人(4.3)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,274人(2.3)で前月比104%、性器ヘルペスウイルス感染症771人(0.79)で前月比99%、尖圭コンジローマ565人(0.58)で前月比112%、淋菌感染症641人(0.65)で前月比92%である。

□薬剤耐性菌
【宮崎県】 定点医療機関総数:7

定点医療機関からの報告総数は15人(2.1)で、前月比83%と減少した。また、昨年6月(2.4)の88%である。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数15人(2.1)で、前月の約0.8倍、昨年6月の約0.9倍である。70歳以上が全体の約7割を占めている。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。
【全国】 定点医療機関総数:477

定点医療機関からの報告総数は1,438 人(3.0)で、前月比97%と横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,284 人(2.7)で前月比98%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症147 人(0.31)で前月比91%、薬剤耐性緑膿菌感染症7 人(0.01)で前月比33%である。

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