所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2012年第1号

第14巻第1号[宮崎県1週(1/2〜1/8)、全国52週(12/26〜1/1)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第1週の発生動向

定点医療機関からの報告総数は985人(定点あたり28.2)で、前週比89%と減少した。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

前週に比べ増加した主な疾患は流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

【流行性耳下腺炎】

  • 報告数は91人(2.5)で前週比105%と増加した。例年同時期の定点あたり平均値(1.5)の約1.7倍である。日南(9.7)保健所からの報告が多く、年齢別では3歳から7歳で全体の約7割を占めた。

【感染性胃腸炎】

  • 報告数は517人(14.4)で前週比85%と減少した。例年同時期の定点あたり平均値(15.4)の約9割である。日南(28.3)・小林(25.7)保健所からの報告が多く、年齢別では1歳から3歳で全体の約4割を占めた。

基幹定点からの報告

マイコプラズマ肺炎:3人が都城・延岡・高鍋(各1人)保健所から報告された。患者は3歳、5歳、30歳代で病原体はMycoplasma pneumoniae であった。

保健所別流行警報開始基準値超過疾患

※流行警報開始基準値:感染性胃腸炎20.0、水痘7.0、流行性耳下腺炎6.0

全数把握対象疾患

  • 1類感染症
    報告なし。
  • 2類感染症
    結核1例。
  • 3類感染症
    報告なし。
  • 4類感染症
    つつが虫病7例。
  • 5類感染症
    ウイルス性肝炎1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2012年第1週)

( )内は今週届出分、再掲

病原体情報(衛生環境研究所 微生物部)

ウイルス(平成23年12月20日〜平成24年1月9日までに検出)

※インフルエンザAH3型、ヒトメタニューモウイルス、ノロウイルスGII型はPCR法により検出

  • 気管支肺炎と診断された小児の鼻汁からヒトメタニューモウイルスが検出された。
  • ヘルパンギーナと診断された7歳女児および咽頭炎の18歳男性の咽頭ぬぐい液からヒトヘルペスウイルス1型が分離された。
  • 菌性髄膜炎を疑われた小児の髄液からエコーウイルス6型が分離された。
  • 発疹と発熱症状の乳児・小児および麻疹を疑われた乳児の咽頭ぬぐい液からエコーウイルス9型が分離された。
  • ウイルス性胃腸炎と診断された小児の便からノロウイルスGII型が検出された。
  • インフルエンザA型と診断された小児の鼻汁からインフルエンザAH3型が検出された。本シーズンの全国的なインフルエンザの流行状況は、1月10日現在でなおもAH3型が優勢であり、B型も検出されているが、検出・報告数は例年に比べ少ない状況である。
細菌

報告なし。

全国第52週の発生動向

定点医療機関あたりの患者報告総数は22.2で、前週比83%と減少した。年末年始で医療機関が休みであったことも影響している。今週増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎であった。

インフルエンザの報告数は17,802人(3.8)で、前週比112%と増加した。愛知県(17.6)、三重県(15.4)、宮城県(14.4)からの報告が多く、年齢別では5歳以下が全体の30%、6歳から9歳が22%、10歳から14歳が15%、15歳から19歳が3%、20歳以上が30%を占めた。

全数把握対象疾患


PDFファイルダウンロード



宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930