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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第19号

第18巻19号[宮崎県第19週(5/9〜5/15)全国第18週(5/2〜5/8)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第19週の発生動向

全数報告の感染症(19週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:報告なし。
  • 5類感染症:カルバペネム耐性腸内細菌感染症1例、侵襲性インフルエンザ菌感染症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜第19週)

( )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は827人(定点当たり25.6)で、前週比118%と増加した(祝日含む)。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患はインフルエンザとRSウイルス感染症であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は340人(9.4)で、前週比109%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(10.1)の約0.9倍であった。日南(24.7)、小林(19.3)保健所からの報告が多く、年齢別では1〜4歳が全体の約半数を占めた。

※過去5年間の当該週、前週、後週(計16週)の平均値

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は121人(3.4)で、前週比161%と大幅に増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.6)の約1.3倍であった。中央(12.0)、日南(7.0)、都城(5.0)保健所からの報告が多く、年齢別では4〜7歳が全体の約6割を占めた。

【流行性耳下腺炎】
報告数は143人(4.0)で、前週比121%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.7)の約5.7倍であった。小林(18.0)、日向(11.5)、延岡(7.3)保健所からの報告が多く、年齢別では3〜7歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○無菌性髄膜炎:延岡保健所から3例、日南保健所から1例報告があった。0〜4歳が2例、5〜9歳が1例、10歳代が1例であった。
○マイコプラズマ肺炎:宮崎市、高鍋保健所から3例ずつ報告があった。0〜4歳が1例、5〜9歳が3例、10歳代が2例であった。
○感染性胃腸炎(ロタウイルス):宮崎市保健所から3例、延岡保健所から1例報告があった。0〜4歳が3例、5〜9歳が1例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2016 年第18週の発生動向

全数報告の感染症(全国第18週)
定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比74%と大幅に減少した(祝日含む)。前週と比較して増加した主な疾患は水痘であった。減少した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

流行性耳下腺炎の報告数は2,407人(0.76)で前週比95%とやや減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.42)の約1.8倍であった。宮崎県(3.3)、佐賀県(1.9)、山形県(1.7)からの報告が多く、年齢別では4〜5歳が全体の約3割を占めた。

咽頭結膜熱の報告数は1,277人(0.41)で前週比103%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.41)の1.0倍であった。島根県(1.9)、佐賀県(1.1)、鹿児島県(1.0)、福井県(1.0)からの報告が多く、年齢別では1歳が全体の約4割を占めた。

月報告対象疾患の発生動向<2016年4月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は29人(2.2)で、前月(2.5)の約0.9倍、昨年4月(2.7)の約0.8倍であった。

《疾患別》

○性器クラミジア感染症:報告数17人(1.3)で、前月(1.7)の約0.8倍、昨年4月(1.9)の約0.7倍であった。20歳代が全体の約半数を占めた。(男性9人・女性8人)
○性器ヘルペスウイルス感染症:報告数3人(0.23)で、前月及び昨年4月(0.38)の約0.6倍であった。(女性3人)
○尖圭コンジローマ:報告数5人(0.38)で、前月(0.15)の2.5倍、昨年4月(0.08)の約4.8倍であった。(男性4人、女性1人)
○淋菌感染症:報告数4人(0.31)で、前月(0.31)の1.0倍、昨年4月(0.38)の約0.8倍であった。(男性3人・女性1人)

【全国】定点医療機関総数:983
定点医療機関からの報告総数は3,639人(3.7)で、前月比で94%とやや減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,827人(1.9)で前月比92%、性器ヘルペスウイルス感染症717人(0.73)で前月比96%、尖圭コンジローマ454人(0.46)で前月比100%、淋菌感染症641人(0.65)で前月比97%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は21人(3.0)で前月比84%と減少した。また昨年4月(2.4)の約1.2倍であった。

《疾患別》

○メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数20人(2.9)で、前月の約0.9倍、昨年4月(2.4)の約1.2倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
○ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告数1人(0.14)であった。前月の0.5倍であった。(昨年4月報告なし)
○薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:476
定点医療機関からの報告総数は1,462 人(3.1)で、前月比95%とやや減少した。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,276 人(2.7)で前月比92%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症175 人(0.37)で前月比123%、薬剤耐性緑膿菌感染症11 人(0.02)で前月比100%であった。

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