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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第45号

第18巻45号[宮崎県第45週(11/7〜11/13)全国第44週(10/31〜11/6)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第45週の発生動向

トピックス

風しん(全数報告の感染症)の報告が1例あった。(2014年40週以来の報告)宮崎市保健所からの報告で、30歳代女性、ワクチン接種歴は平成25年に1回目を接種し、2回目は不明であった。

つつが虫病(全数報告の感染症)の報告が都城保健所から6例、高鍋保健所から2例、宮崎市及び小林保健所から各1例あった。県内での報告は今年累計19例となった。過去4年間に報告された患者の年齢別割合は60歳以上が約7割を占め、発生時期は11月をピークとして2月までである。

全数報告の感染症(45週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病10例。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、侵襲性肺炎球菌感染症1例、風しん1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜45週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は688人(定点当たり21.8)で、前週比95%と減少した。前週に比べ増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症と咽頭結膜熱であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は359人(10.0)で、前週比131%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(11.8)の約0.9倍であった。小林(28.0)、宮崎市(11.7)、都城(10.8)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。

【手足口病】
報告数は117人(3.3)で、前週比73%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約2.3倍であった。日南(10.3)、中央(5.0)、宮崎市(4.9)保健所からの報告が多く、年齢別は1〜2歳が全体の半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市(6例)、高鍋(2例)、延岡、日向(各1例)保健所から報告があった。0〜4歳が4例、5〜9歳が3例、10歳代が2例、20歳代が1例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2016年第44週の発生動向

全数報告の感染症(全国第43週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。減少した主な疾患はRSウイルス感染症とヘルパンギーナであった。

感染性胃腸炎の報告数は20,253人(6.4)で前週比122%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.6)の約1.4倍であった。広島県(12.5)、三重県(12.3)、島根県(11.9)からの報告が多く、年齢別では1〜5歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2016年10月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は42人(3.2)で、前月比120%と増加した。また、昨年10月(2.6)の約1.2倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数24人(1.9)で、前月(1.5)の約1.2倍、昨年10月(1.5)の約1.2倍であった。20歳代が全体の半数を占めた。(男性9人・女性15人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数2人(0.15)で、前月及び昨年10月(0.15)の1.0倍であった。(男性1人、女性1人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数1人(0.08)で、前月(0.23)の約0.3倍、昨年10月(0.15)の約0.5倍であった。(男性1人)
  • 淋菌感染症:報告数15人(1.2)で、前月及び昨年10月(0.77)の約1.5倍であった。(男性11人、女性4人)

【全国】定点医療機関総数:985
定点医療機関からの報告総数は4,029人(4.1)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,087人(2.1)で前月比96%、性器ヘルペスウイルス感染症752人(0.76)で前月比101%、尖圭コンジローマ474人(0.48)で前月比100%、淋菌感染症716人(0.73)で前月比97%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は15人(2.1)で前月比125%と増加した。また、昨年10月(2.4)の約0.9倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数15人(2.1)で、前月の約1.3倍、昨年10月(2.3)の約0.9倍であった。70歳以上が全体の約9割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:474
定点医療機関からの報告総数は1,534人(3.2)で、前月比103%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,370人(2.9)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症149人(0.31)で前月比97%、薬剤耐性緑膿菌感染症15人(0.03)で前月比100%であった。

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