所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2016年第49号

第18巻49号[宮崎県第49週(12/5〜12/11)全国第48週(11/28〜12/4)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第49週の発生動向

全数報告の感染症(49週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病9例。
  • 5類感染症:播種性クリプトコックス症1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2016年第1週〜49週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,340人(定点当たり40.6)で、前週比107%と増加した。前週に比べ増加した主な疾患は溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は手足口病と流行性角結膜炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【感染性胃腸炎】
報告数は937人(26.0)で、前週比125%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(18.6)の約1.4倍であった。中央(55.0)、宮崎市(37.5)、小林(33.7)保健所からの報告が多く、年齢別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】
報告数は43人(0.73)で、前週比70%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.45)の約1.6倍であった。日南(4.2)、高千穂(3.0)、都城(0.9)保健所からの報告が多く、年齢別は9歳以下が全体の約6割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

○マイコプラズマ肺炎:宮崎市(4例)、日向(3例)、延岡、高鍋(各2例)保健所から報告があった。0〜4歳が5例、5〜9歳が5例、10歳代が1例であった。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

全国2016年第48週の発生動向

全数報告の感染症(全国第48週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比125%と増加した。前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎であった。減少した主な疾患はRSウイルス感染症と手足口病であった。

インフルエンザの報告数は12,334人(2.5)で前週比139%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.76)の約3.3倍であった。沖縄県(10.3)、栃木県(7.5)、岩手県(6.2)からの報告が多く、年齢別では9歳以下が全体の約4割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は54,876人(17.4)で前週比135%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.9)の約1.7倍であった。宮城県(45.8)、山形県(33.5)、三重県(27.7)からの報告が多く、年齢別では3〜5歳が全体の約4割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向<2016年11月>

性感染症

【宮崎県】定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は29人(2.2)で、前月比69%と減少した。また、昨年11月(2.8)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数17人(1.3)で、前月(1.9)の約0.7倍、昨年11月(2.1)の約0.6倍であった。30歳代が全体の約半数を占めた。(男性10人・女性7人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数5人(0.38)で、前月(0.15)の2.5倍、昨年11月(0.23)の約1.7倍であった。(男性1人、女性4人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、前月(0.08)の2.0倍、昨年11月(0.15)と同数であった。(男性2人)
  • 淋菌感染症:報告数5人(0.38)で、前月(1.2)の約0.3倍、昨年11月(0.31)の約1.2倍であった。(男性4人、女性1人)

【全国】定点医療機関総数:982
定点医療機関からの報告総数は3,797人(3.9)で、前月比94%と減少した。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症1,951人(2.0)で前月比94%、性器ヘルペスウイルス感染症728人(0.74)で前月比97%、尖圭コンジローマ456人(0.46)で前月比96%、淋菌感染症662人(0.67)で前月比92%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は21人(3.0)で前月比140%と増加した。また、昨年11月(3.6)の約0.8倍であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数20人(2.9)で、前月の約1.3倍、昨年11月(3.4)の約0.8倍であった。70歳以上が全体の約8割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告数1人(0.14)で、昨年11月(0.14)と同数であった。(前月報告なし)
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】 定点医療機関総数:473
定点医療機関からの報告総数は1,491 人(3.2)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,325 人(2.8)で前月比97%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症156 人(0.33)で前月比107%、薬剤耐性緑膿菌感染症10 人(0.02)で前月比67%であった。

PDFファイルダウンロード

バックナンバーはこちら


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930