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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2017年第48号

第19巻48号[宮崎県第48週(11/27〜12/3)全国第47週(11/20〜11/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

宮崎県第48週の発生動向

全数報告の感染症(48週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病5例。
  • 5類感染症:後天性免疫不全症候群1例。

全数把握対象疾患累積報告数(2017年第1週〜48週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関からの報告総数は1,002 人(定点当たり26.4)で、前週比121%と増加した。なお、 前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザとA群溶血性レンサ球菌咽頭炎で、減少した主な疾患 は手足口病である。

インフルエンザ・小児科定点からの報告

【インフルエンザ】
報告数は323 人(5.5)で、前週比171%と増加しており、例年 同時期の定点当たり平均値*(0.23)の約24 倍である。日南 (28.8)保健所からの報告が多く、年齢別は5〜9 歳が全体の約4 割を占めた。

【咽頭結膜熱】
報告数は77 人(2.1)で、前週比122%と増加し、 例年同時期の定点当たり平均値*(1.1)の約2.0 倍で ある。中央(13.0)、小林(4.0)、都城(3.7)保健所か らの報告が多く、年齢別は1〜4 歳が全体の約6 割を 占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告

報告なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値超過疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 平成29 年12 月4 日までに検出)

細菌

ウイルス

インフルエンザと診断された5名からインフルエンザウイルスが分離された。その内訳はAH3が3名、AH1pdm09 が1名、B(山形系統)が1名であった。全国のインフルエンザウイルス分離・検出況を見ると12月1日現在ではAH1pdm09 が優位である。宮崎県では昨シーズンと比較すると1ヶ月早く流行期に入っており、今後、流行が拡大する可能性があるため注意が必要である。

全国2017年第47週の発生動向

全数報告の感染症(全国第47週)

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比105%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な 疾患はインフルエンザと感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘とヘルパンギーナである。

インフルエンザの報告数は7,280 人(1.5)で前週比191%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値* (0.73)の約2.0 倍である。沖縄県(4.9)、長崎県(4.5)、愛媛県(3.4)からの報告が多く、年齢別では5 〜9 歳が全体の約4 割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は17,344 人(5.5)で前週比112%と増加したが、例年同時期の定点当たり平均 値*(10.0)の約0.5 倍である。愛媛県(11.4)、大分県(9.5)、宮崎県(8.9)からの報告が多く、年齢別で は1〜4 歳が全体の約半数を占めた。

咽頭結膜熱の報告数は2,185 人(0.69)で前週比103%とほぼ横ばいだが、例年同時期の定点当たり平 均値*(0.43)の約1.6 倍である。北海道(2.9)、富山県(2.0)、宮崎県(1.8)からの報告が多く、年齢別 では1〜5 歳が全体の約7 割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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