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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第2号

第24巻第2号 [宮崎県第2週 (1/10〜1/16) 全国第1週(1/3〜1/9)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県健康増進課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第2週の発生動向

トピックス
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が614例あり、2022年の累積報告数は684例となった。また、年齢群別では20歳代が全体の約35%を占めた。
全数報告の感染症(2週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核5例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:つつが虫病1例。
  • 5類感染症:ウイルス性肝炎1例、梅毒1例。


新型インフルエンザ等感染症(2週までに新たに届出のあったもの)

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第2週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は640人(定点当たり18.5)で、前週比129%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症と感染性胃腸炎で、減少した主な疾患は水痘と手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【RSウイルス感染症】

報告数は70人(1.9)で、前週比149%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.74)の約2.6倍であった。日南(5.7)、宮崎市(3.5)、高鍋(1.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は6ヵ月から2歳が全体の約8割を占めた。

【感染性胃腸炎】

報告数は443人(12.3)で、前週比148%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.7)の約1.3倍であった。中央(29.0)、小林(28.7)、高鍋(18.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし。

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年1月17日までに検出)

細菌

なし。

ウイルス

全国2021年第1週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週(年末年始含む)比111%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患は咽頭結膜熱、感染性胃腸炎及び水痘で、減少した主な疾患は手足口病とヘルパンギーナであった。

感染性胃腸炎の報告数は14,564人(4.7)で前週比113%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(5.1)の約0.9倍であった。大分県(9.7)、宮崎県(8.3)、熊本県(7.8)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約半数を占めた。

手足口病の報告数は1,168人(0.37)で前週比80%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.19)の約1.9倍であった。鹿児島県(2.5)、沖縄県(2.2)、鳥取県(1.9)からの報告が多く、年齢群別では1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

月報告対象疾患の発生動向 <2021年12月>

性感染症

【宮崎県】 定点医療機関総数:13
定点医療機関からの報告総数は49人(3.8)で、前月比104%とほぼ横ばいであった。また、昨年12月(2.5)の約1.5倍であった。

《疾患別》

  • 性器クラミジア感染症:報告数25人(1.9)で、前月とほぼ同率、昨年12月の約1.7倍であった。
    20歳代が全体の約半数を占めた。(男性6人・女性19人)
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:報告数8人(0.62)で、前月の約0.7倍、昨年12月の約0.9倍であった。(男性2人・女性6人)
  • 尖圭コンジローマ:報告数2人(0.15)で、前月の2.0倍、昨年12月と同率であった。(女性2人)
  • 淋菌感染症:報告数14人(1.1)で前月の約1.3倍、昨年12月の約2.3倍であった。(男性8人・女性6人)

【全国】
定点医療機関からの報告総数は4,566人(4.7)で、前月比98%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、性器クラミジア感染症2,450人(2.5)で前月比99%、性器ヘルペスウイルス感染症797人(0.81)で前月比98%、尖圭コンジローマ428人(0.44)で前月比90%、淋菌感染症891人(0.91)で前月比99%であった。

薬剤耐性菌

【宮崎県】 定点医療機関総数:7
定点医療機関からの報告総数は16人(2.3)で、前月比76%と減少した。また、昨年12月(2.4)の94%であった。

《疾患別》

  • メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症:報告数16人(2.3)で、前月の約0.8倍、昨年12月の約0.9倍であった。70歳以上が全体の約6割を占めた。
  • ペニシリン耐性肺炎球菌感染症:報告なし。
  • 薬剤耐性緑膿菌感染症 :報告なし。

【全国】
定点医療機関からの報告総数は1,268人(2.7)で、前月比102%とほぼ横ばいであった。疾患別報告数は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症1,191人(2.5)で前月比103%、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症63人(0.13)で前月比93%、薬剤耐性緑膿菌感染症14人(0.03)で前月比100%であった。

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