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宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2022年第26号

第24巻第26号 [宮崎県第26週(6/27〜7/3) 全国第25週(6/20〜6/26)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和4年第26週の発生動向

トピックス
  • 今年8例目となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(全数報告の感染症)の報告が宮崎市保健所管内からあった。患者は80歳代の男性で、ダニの刺し口は確認できなかった。また、昨年12月下旬に発症し、1月初旬に死亡した。報告数が多かった昨年(13例)の26週時点(10例)と比較すると少ない報告数となっているが、届出時点で死亡が確認されたのは今年3例目であり、昨年(0例)より多くなっている。
    また、届出が開始されて以降の県内での累積報告数は、累計95例となった。
  • 新型コロナウイルス感染症(新型インフルエンザ等感染症)の報告が1,751例あり、2022年の累積報告数は53,426例となった。
全数報告の感染症(26週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核6例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:重症熱性血小板減少症候群1例、日本紅斑熱2例。
  • 5類感染症:報告なし。


新型インフルエンザ等感染症(26週に新たに届出のあったもの)

○新型コロナウイルス感染症1,751例:保健所、年齢別報告数及び主な症状は表のとおりであった。

全数把握対象疾患累積報告数(2022年第1週〜第26週)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は375人(定点当たり10.4)で、前週比125%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はRSウイルス感染症、感染性胃腸炎と手足口病で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【感染性胃腸炎】

報告数は204人(5.7)で、前週比111%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(6.7)の約0.8倍であった。日南(19.3)、小林(10.0)、日向(6.8)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約半数を占めた。

【手足口病】

報告数は66人(1.8)で、前週比287%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.6)の約0.4倍であった。日南(7.0)、都城(3.8)、延岡(3.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約8割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和4年7月4日までに検出)

細菌

ウイルス

なし

全国2022年第25週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比101%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナ及び流行性耳下腺炎で、減少した主な疾患は感染性胃腸炎であった。

RSウイルス感染症の報告数は1,828人(0.58)で前週比135%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(0.92)の約0.6倍であった。島根県(2.3)、岐阜県(2.2)、愛知県(1.9)からの報告が多く、年齢群別では6ヵ月から3歳が全体の約8割を占めた。

感染性胃腸炎の報告数は16,675人(5.3)で前週比93%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(4.6)の約1.2倍であった。大分県(8.1)、福岡県(7.5)、長野県(7.4)からの報告が多く、年齢群別では1歳から4歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

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