所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

宮崎県感染症発生動向調査2023年第50号

第25巻第50号 [宮崎県第50週 (12/11〜12/17) 全国第49週(12/4〜12/10)]

宮崎県感染症週報

宮崎県感染症情報センター
宮崎県感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所

令和5年第50週の発生動向

全数報告の感染症(50週までに新たに届出のあったもの)
  • 1類感染症:報告なし。
  • 2類感染症:結核4例。
  • 3類感染症:報告なし。
  • 4類感染症:E型肝炎1例、つつが虫病2例、レジオネラ症1例。
  • 5類感染症:急性脳炎1例、劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、梅毒3例。

 

全数把握対象疾患累積報告数(2023年 第1週〜第50週 保健所受理分)

(   )内は今週届出分、再掲

定点把握の対象となる5類感染症

・定点医療機関からの報告総数は4,134人(定点当たり82.2)で、前週比105%と増加した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び手足口病であった。

インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】

報告数は216人(3.7)で、前週比127%と増加した。日南(7.0)、延岡(6.6)、日向(5.2)保健所の報告が多く、年齢群別は別グラフに示す。

【インフルエンザ】

報告数は3,089人(53.3)で、前週比107%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(3.2)の約16.7倍であった。中央(89.0)、延岡(86.9)、高鍋(68.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約7割を占めた。

【咽頭結膜熱】

報告数は161人(4.5)で、前週比104%とほぼ横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(0.75)の約6.0倍であった。都城(9.0)、宮崎市(7.2)、延岡(4.0)、中央(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から5歳が全体の約7割を占めた。

*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均

基幹定点からの報告

なし

保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患

病原体検出情報(衛生環境研究所微生物部 令和5年12月18日までに検出)

細菌

○保育施設において腸管出血性大腸菌O111(VT1)の集団感染が発生した。腸管出血性大腸菌は経口感染し、少ない菌量でも家族や保育園等の集団で感染が拡がることがあるため、食材の加熱、調理器具の消毒、手洗い等を徹底する必要がある。厚生労働省による「保育所における感染症対策ガイドライン」(2018年3月改訂(2023年5月一部改訂))では、おむつ交換について、@糞便処理の手順を職員間で徹底する。Aおむつ交換は、手洗い場があり食事をする場所等と交差しない一定の場所で実施する。Bおむつの排便処理の際には、使い捨て手袋を着用する。C下痢便時には、周囲への汚染を避けるため、使い捨てのおむつ交換シート等を敷いて、おむつ交換をする。Dおむつ交換後、特に便処理後は、石けんを用いて流水でしっかりと手洗いを行う。E交換後のおむつは、ビニール袋に密閉した後に蓋つき容器等に保管する。F交換後のおむつの保管場所について消毒を行う。などのことが推奨されている。

ウイルス


全国2023年第49週の発生動向

全数報告の感染症

定点把握の対象となる5類感染症

定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比120%と増加した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はRSウイルス感染症とヘルパンギーナであった。

インフルエンザの報告数は166,690人(33.7)で前週比126%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(2.5)の約13.5倍であった。北海道(61.0)、宮城県(57.5)、大分県(53.7)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は15,196人(4.8)で前週比116%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約3.0倍であった。鳥取県(10.7)、宮崎県(8.3)、千葉県(8.2)からの報告が多く、年齢群別では4歳から8歳が全体の約6割を占めた。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値

インフルエンザ情報《県内第50週、全国第49週(再掲)》

県内第50週インフルエンザ発生動向

12月11日〜12月17日までの1週間で3,089人(53.3)の報告があった。前週比107%と増加し、例年同時期の定点当たり平均値*(3.2)の約16.7倍であった。

* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均値

全国第49週インフルエンザ発生動向

12月4日〜12月10日までの1週間で166,690人(33.7)の報告があった。前週比126%と増加し、北海道(61.0)、宮城県(57.5)、大分県(53.7)からの報告が多かった。年齢群別では5歳未満が全体の15%、5-9歳が31%、10-14歳が23%、15-19歳が8%、20-59歳が19%、60歳以上が4%であった。

PDFファイルダウンロード

バックナンバーはこちら


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930